82歳の大巨匠アーマッド・ジャマル。神々しく、エレガント、かつ溌剌とした演奏。唯一無二のオリジナルな世界観と演奏を聴ける2013年の名作。衰え知らぬというのは相変わらず、それどころか打鍵は近年パワーが増しているのではと思わせるほど。年齢を重ねて深みを増す表現世界には、驚くばかり。演奏力はもちろんのこと、オリジナリティという意味でも、本作は、21世紀の名演奏と言って全く過言無しでしょう。オープニングからエネルギーに満ち溢れ、抜群の瞬発力を見せるパーカッシヴなピアノを中心としたキャッチーなリフと、グルーヴしまくりのリズムセクションと強靭にスウィングするソロが交錯。カッコ良すぎです。神々しいピアノも深みを増して、世界観もたっぷり。メンバーは、前作から変わらず、レジナルド・ヴィールとハーリン・ライリーに加えて、今回もパーカッションのマノーロ・バドレーナが参加した4人編成。捨て曲なしの11曲。それぞれがそれぞれに個性をもった楽曲、アレンジ、演奏。ジャズの可能性を感じさせてくれる名作の誕生です!
発売・販売元 提供資料(2013/07/24)
独特のハーモニー感覚とリズムと間。現在83歳の大ベテラン、アーマッド・ジャマルの新録音盤。バップでもなく、スウィングでもなく。同時代のジャズ・ピアニストとは一味違ったピアノが魅力。ベースにレジナルド・ヴィール、ドラムスにハーリン・ライリー、そこにパーカッションのマノロ・バドレーナが加わった編成。《アイム・イン・ザ・ムード・フォー・ラヴ》やエリントン・ナンバーでの深みのあるプレイも魅力。
intoxicate (C)馬場雅之
タワーレコード(vol.105(2013年8月20日発行号)掲載)