想像だにしなかった強烈なアルバムが登場! ベーシック・チャンネル名義でいわゆるダブ・ミニマル・テクノをモーリッツ・フォン・オズワルドとともに作り上げたマーク・エルネストゥス。テクノ・ファンにはおなじみのヴェテランですが、リズム&サウンド名義でやはりモーリッツ・フォン・オズワルドとともにダブ~レゲエ・サウンドに深く傾斜したことももちろんご存じでしょう。エルネストゥスはベルリンの老舗レコード店ハードワックスのオウナーでもあり、ベルリンのクラブ/レゲエ・シーンのキーパーソンでもあります。さらにイギリスでもっともクールなレーベルのひとつであるオネスト・ジョンズにも深く関わり、トニー・アレンやコノノNo.1のリミックスを手がけ、クラブ・ファンにも話題となった南アフリカの高速ダンス・ミュージック『シャンガーン・エレクトロ』をコンパイルしたのも彼の仕事。そんなアフリカ音楽にも造詣が深いエルネストゥスは、2011年、オリジナル録音を調査しにセネガルとガンビアに向かいます。しかしさまざまな偶然が重なり、結局彼はユッスー・ンドゥールの使用で有名なシッピ・スタジオでセネガルの名立たるミュージシャンたちと録音することに。そうして完成したのが本作。『800%・ンダッガ』はバーバ・マールやンベネ・ジャッタ・セックといたシンガーや、多くのパーカッショニストやマリンバ(木琴)奏者たちと作り上げた作品。とはいってもエルネストゥスはここで無理にエレクトロニクスを使用することなく、リヴァーヴやディレイを使って奥深い音響でドープなグルーヴィーなセネガル音楽を聴かせてくれます。
発売・販売元 提供資料(2013/07/17)
ベルリンのテクノ~レゲエ・シーンのキーパーソン、マーク・エルネストゥスがアフリカに渡りセネガルの名手たちを集めて録音したアルバムが2枚同時リリース。本作は、バーバ・マールやンベネ・ジャッタ・セックといったシンガーや、多くのパーカッショニスト、マリンバ(木琴)奏者たちと作り上げた作品。ドープでグルーヴィーなセネガル音楽を聴かせてくれる一枚。 (C)RS
JMD(2013/07/17)
ベルリン・テクノ・シーンの大御所マーク・エルネストゥスがセネガルに赴き現地のミュージシャンとの共同作業で録音された本作。パーカッションとマリンバ(木琴)によって生み出される強烈なポリリズムのグルーヴを無理にエレクトロニクスを使うことなく、ずば抜けた音響センスで巧みにリヴァーヴやディレイを使い立体的で生々しいサウンドを作り上げた手腕は見事。同発のダブ・ヴァージョンも併せて大推薦の作品です。
intoxicate (C)山本康貴
タワーレコード(vol.105(2013年8月20日発行号)掲載)