アークティック・モンキーズの約2年振り(2013年時)通算5枚目となるオリジナル・アルバム。バンドの長年のプロデューサーであるシミアン・モバイル・ディスコのジェームス・フォードとのタッグで制作。クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・ホーミ、エルビス・コステロのドラマーを務めるピート・トーマスらがゲスト参加。 (C)RS
JMD(2013/07/06)
全世界を席巻するモンスター・ロックバンド、アークティック・モンキーズが約2年振りとなる5thアルバム『AM』を日本先行でリリース! 本作は、2作目『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメアー』(全英1位/オリコン洋楽1位)、3作目『ハムバグ』(全英1位/オリコン洋楽1位)、4作目『サック・イット・アンド・シー』(全英1位/オリコン洋楽2位)で手腕を発揮した、バンドの長年のプロデューサーであるシミアン・モバイル・ディスコのジェームス・フォードとのタッグで制作。共同プロデューサーとしてバンドのシングル曲を手掛けてきたロス・オートンが再び参加。更にクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・ホーミ、エルビス・コステロのドラマーを務めているピート・トーマス、元ザ・コーラルのビル・ライダー・ジョーンズがゲスト参加している。また、70年代から活躍するパンク詩人、ジョン・クーパー・クラークが「I Wanna Be Yours」に作詞で参加。常にオリジナルで、リリースの度に進化を遂げる彼らのサウンドに世界はふたたび震撼する!
発売・販売元 提供資料(2013/06/27)
長い付き合いとなるジェイムズ・フォードに加え、新たにロス・オートンをプロデューサーに迎えた2年ぶりの新作。2009年作『Humbug』からの挑戦が貫禄に変わったことを印象付け、全編でバンドの自信と確信が窺える。大半の曲がミディアム~スロウ・テンポ。音数もあえて絞り、そのぶん際立ってきたアンサンブルの妙にじっくり耳を傾けたい。ブルージーなハード・ロックや思わず溜息が漏れる甘いバラードも良いが、やはり聴きどころは終盤のダンス・ナンバーか。R&B/ヒップホップを彼らなりに解釈したリズムのユニークさは当代随一。ブリティッシュ・ロックの伝統をとことんモダンに鳴らしているという意味では、若いインディー・ロック好きのみならず年季の入ったリスナーにも全力で薦めたい。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.359(2013年9月25日発行号)掲載)