2011年、UKバーミンガムで結成された4ピース・バンド"スイム・ディープ"。オースティン(Vo.)、ヒギー(Gt.)、キャヴァン(Bass)、ザック(Dr.)の4人はバーミンガムのバイト先でやクラブで知り合ううちにバンドを組むようになり、何度かのメンバー・チェンジを経ながら現在の形になった。バーミンガムはここ最近、ピース、スプラッシュ等注目を集めるインディ・ロック・バンドを多く輩出しているが、スイム・ディープも間違いなくその一角を担っている。他のバンドと同じように、90年代ブリット・ポップの影響を大きくうけた音楽性だが、スイム・ディープはよりポップで、ストーン・ローゼスやジーザス&メリー・チェインの遺伝子を強く感じさせる横ノリ感がたまらない。キャッチーな楽曲に加えて、スプラッシュの前座などで鍛え上げられ、ヨーロッパの主要都市、また既にニューヨーク、ワシントンDCなどUSで見せてきたライヴ・パフォーマンスでも評価が高い。特に今年5月のSXSWでのパフォーマンスは、世界中の音楽メディアに取り上げられた。満を持してリリースされる今作は、ベルギーのブリュッセルにてプロデューサーにチャーリー・ヒューガル(フローレンス・アンド・ザ・マシーン)を迎えてレコーディングされた。フロントマンであるオースティンは「ワン・ダイレクションみたいに街中の全員を動員できるくらいポップなことを、バンドでやりたい。」と話し、その志に見合うポップな仕上がりにチャーリー・ヒューガルが一役かっている。
発売・販売元 提供資料(2013/07/18)
〈SXSW 2013〉の好演を機に世界中のメディアで取り上げられるようになったバーミンガムの4人組。満を持して発表したこのファースト・アルバムは、フローレンス・アンド・ザ・マシーンを手掛けたチャーリー・ヒューガルがプロデュースしている。ストーン・ローゼズやジザメリを思わせるサイケデリックなグルーヴに、グランジの荒々しさと重さをぶつけた刹那的なサウンドは、日本でも高く評価されるはずだ。
bounce (C)長崎耕平
タワーレコード(vol.358(2013年8月25日発行号)掲載)