ディクシー・チックスの主要メンバーであるマーティー・マグワイアとエミリー・ロビソン姉妹によるコート・ヤード・ハウンズのセカンド・アルバム。層の厚いUSカントリー界でも一際人気を誇るディクシー・チックスだけに、コート・ヤード・ハウンズ名義で初めてリリースした2010年のセルフ・タイトル・アルバム『Court Yard Hounds』はビルボードHOT200で7位にランクインし人気の程を見せつけた。前作同様にプロデューサーはジム・スコット(テデスキ・トラックス・バンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ギターにマーティン・ストレイヤーを迎え、バンドのような一体感を更に強く押し出している。一方で前作と大きく違う点は、より癒しと明るさを増したその世界観。主にヴォーカルをとっているロビソンは前作からの間に離婚を経験しており、「人生や世界を見る目がより開かれた」とのことで、「このアルバムは希望に満ちているけれど、それ以上にシンプルに楽しいアルバムに仕上がった。」と話す。
発売・販売元 提供資料(2013/07/18)
ナタリー・メインズの新作も記憶に新しいなか、ディキシー・チックスからマーティ&エミリー姉妹が2作目を発表した。レッチリやウィルコ仕事で有名なジム・スコットが引き続きプロデュースを担当。オーセンティックなカントリーやブルーグラスに根差した音作りは不変ながら、以前に比べて角が取れた感じで、明るさが前面に出てきた気も。つまり本隊のようなポップさがあって、聴き手を選ばない内容なのです。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.358(2013年8月25日発行号)掲載)