次世代エレクトロニック・シーンをリードする若きアメリカ人ギター・ヒーロー、マーク・マグワイヤの2年ぶり(2013年時)となるアルバム。クラウトロックとミニマリズムを昇華した煌くギター・アンビエントに、様々な楽器やソングオリエンテッドなアプローチもプラス。前作を遥かに凌ぐスケール感の壮大なスピリチュアル・ドリーム・ポップ。 (C)RS
JMD(2013/10/01)
USアンダーグラウンドのアナログ・シンセ・リヴァイヴァルの代表バンド・エメラルズのギタリストとしての活動と平行し、カセットテープ等も含む数多くのソロ作品を発表してきたアメリカ人ミュージシャン、マーク・マグワイヤ。2012年末にエメラルズを脱退し(その直後、スティーブ・ハウシルトもバンドを脱退し、エメラルズは解散)、現在はソロとして活動を続けている彼が、各方面から高い評価を受け、ソロとしての人気を確立した前作「Get Lost」(2011年 / Editions Mego)から2年ぶりとなる「Along The Way」を完成させた。
インパートメント
発売・販売元 提供資料(2013/05/09)
ミニマルなギター・サウンドを幾層にも重ね、マニュエル・ゴッチングばりの緩やかなトランス・アトモスフィアを構築する元エメラルズのマーク・マグワイア。クラウトロックというキーワードももちろん彼のスタイルを語るうえで不可欠なものだが、今作ではECM作品のようなジャズ/現代音楽の要素が顕著に。とはいえ、最後にややロックっぽい展開を見せる点が人懐っこく、実にこの人らしい仕上がりだ。
bounce (C)水上渉
タワーレコード(vol.365(2014年3月25日発行号)掲載)
エメラルズの中心メンバーが、グループ解散後初となる2年ぶりのアルバムを日本先行でリリースした。これまでのソロ作は電子音とギターで作られていたが、今回はマンドリンやピアノ、ヴォーカルなどを導入し、ミニマリズムを独自解釈したような持ち前のサウンドをよりナチュラルに、よりエモーショナルに響かせている。包み込むような音の厚みが心地良く、リスナーをインナー・トリップへと誘います。
bounce (C)水上渉
タワーレコード(vol.356(2013年6月25日発行号)掲載)
テリー・ライリー、マニュエル・ゲッチングまで引き合いに出され、ミニマルで幻想的なギタープレイで多方面より絶賛された前作から2 年、個人の精神的発展をベースにしたという最新作。本編は4つのパートに構成され、ギター、電子音の他、ピアノ、シンセ、パーカッションなど様々な楽器を多用し、前作を遥かに凌ぐ壮大な世界観に仕上がった。まるでグレイトフルデッドのジャムパートを彷彿させる圧巻のコズミック旅行組曲である。
intoxicate (C)木村陽平
タワーレコード(vol.104(2013年6月20日発行号)掲載)