かつてはクローザー・ミュージックのメンバーとして活動しコンパクトから数々のヒットトラックをリリースする個性的テクノ・アーティスト、マティアス・アグアーヨの5年振りとなるサード・アルバム「The Visitor」! 世界中を旅する事が大好きで自らを「ザ・ヴィジター」と自負する程のトラベラーの彼が特に愛する中南米で出会った現地のユニークなアーティストをリリースする為に設立したインディーレーベルCOMEMEではメキシコのアーティスト、レボレドを発掘、デビューアルバムはその年のミュージックマガジンの年間クラブミュージックチャートの1位に輝きここ日本でも大きな話題を集めた。又自らのヴォーカルを楽器の様に操るユニークな歌声はインディー・ロック方面からも注目を集め、バトルスのアルバムのヒット曲「Ice Cream」やヴァンパイア・ウィークエンドのベーシスト、クリス・バイオがもうすぐリリースするソロ作品「Sunburn」でもフューチャーされ話題を集めている。今回の作品は世界各地でレコーディングされ最終的にはベルリンのスタジオでデッドビート(!)によってミックスダウンされている。自らの飽くなき探求心が結実した個性派辺境ミニマルの極北を示す話題作!
ウルトラヴァイヴ
発売・販売元 提供資料(2013/05/23)
〈歌えるクリエイター〉としてテクノ・シーンでも異彩を放っているマティアス・アグアーヨが、自身のレーベル=コメメからサード・アルバムをリリース。これが南米の原始的なノリにNYパンクとシカゴ・ハウスを掛け合わせたような怪しげなミニマルの快作! ミックスをなんとデッドビートが手掛けたということもあり、これまでスカスカなイメージだったリズムに厚みが出てサウンドが締まった感じ。そして何と言っても呪術的な彼のヴォーカルがスゴイことになっていて、酔っているのか、ラップしているのか、呟いているのか、とにかく変幻自在に声を操り、そこから生まれるグルーヴが異次元に誘ってくれる。間違いなく彼のキャリア・ハイでしょう。ストレンジ・テクノの極み。コレ最高だわ。
bounce (C)池田謙司
タワーレコード(vol.356(2013年6月25日発行号)掲載)