01年のデビュー・アルバム『Melody AM』によってここ日本でもその名を知らしめ、『The Understanding』『Junior』『Senior』の3枚のアルバムで人気を不動のものにし、フジロックへ3度の出演も果たしたノルウェーのエレクトロ・デュオ、ロイクソップが遂に『Late Night Tales』に登場! 本作にのみロイクソップによる新曲'Daddy's Groove'(M-1)とデペッシュ・モードの'Ice Machine'のエクスクルーシヴ・カバー・バージョン(M-6)を収録! アンビエンスなロイクソップの新曲で幕を明け、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、レア・バードが75年にリリースした'Passing Through'、オーストラリアのグループ、リトル・リバー・バンドと美しいトラックが続く。出だしのデリケートなフォーク・タイムに続くのは、映画『ブレードランナー』の音楽を担当したヴァンゲリスの浮遊感溢れるシンセ・トラック、そしてロイクソップによるデペッシュ・モードの'Ice Machine'のカバー・バージョン。アルバム中盤は、ヨハン・ヨハンソンの北欧らしい美しいトラックに、スマッシュヒットとなったプレリュードによるニール・ヤングの'After The Goldrush'のアカペラ・カバー、更にドイツのコンポーザー/マルチ・インストゥルメンタリスト、リチャード・シュナイダーJrによる77年にリリースした傑作1stに収録されたトラックまでも収録。そして、深い森を抜けた本作は、トーマス・ドルビー、バーン&バーンズのメロウなトラックから、スイスのニュー・エイジ・アーティスト、アンドレアス・フォーレンヴァイダー、ジョン・マーティン、XTCのメロディに癒される。ラストは、<4AD>の創始者であるディス・モータル・コイルによるエミルー・ハリスの美しいハーモニーのカバーと、ジャーマンプログレのポポル・ヴーによる神秘的なトラックによって幕を閉じる。
DIS
発売・販売元 提供資料(2013/05/28)
ロイクソップが監修する人気シリーズの最新版は、自身の新曲"Daddy's Groove"でドリーミーに幕開け。レア・バードといったプログレからフォーク、エレクトロニカへと繋げてディープな音世界へと導き、まるで深遠な森に迷い込んだような、神秘的で素晴らしい体験をさせてくれる。中盤に挿まれる彼らのもうひとつのエクスクルーシヴ音源、デペッシュ・モード"Ice Machine"のカヴァーも聴きどころだ。
bounce (C)青木正之
タワーレコード(vol.356(2013年6月25日発行号)掲載)