2004年、Escape The Fateのデビュー時には"スクリーモの寵児"と謳われ、セールス的にも大成功した同バンドのフロントマンとして活動していたロニー・ラドクが新たに立ち上げたフォーリング・イン・リヴァース。ETFにみられた激しいギター・リフ、ブレイクを多用したキャッチーなサウンド、比類のないヴォーカルは健在でありながら、自己の過去への告白や懺悔など、詞の部分でも大きな成長が垣間見られ、ロニー・ラドクとしても、バンドとしても新たな進化に向かって進み始めた1stアルバムは14万枚セールスとなり、ハード・コア・シーンを牽引する新星として評価を新たにした。これはバンドの大きな自信にもつながり、今作ではこれまでのハードでエッジーなサウンドに、更にEDMやヒップホップの要素を取り入れ、まさにフロントマンであるロニーのPOPなセンスが発揮され、より広いオーディエンスに訴求するアルバムに仕上がった。プロデュースは前作に続きエルヴィス・バスケット。サウンド・エンジニアに、グラミー受賞経験もある世界的なミキサー、クリス・ロード・アルジ(U2、グリーン・デイ、パラモア、マイ・ケミカル・ロマンス)を迎え、バンドのより大きな飛躍をバックアップしている。
発売・販売元 提供資料(2013/05/02)
エスケープ・ザ・フェイトの創設メンバー、ロニー・ラドク率いる5人組の2作目。前作で聴かせたゴリゴリのメタルコアも間に挿みつつ、超ポップなクランクコアにカントリー・エモ、ちょっぴりGファンク調(ロニーはレコーディング時にドクター・ドレー『The Chronic』を愛聴していたんだって!)など、新機軸をアピールするような曲が良い出来です。若者版のメソッズ・オブ・メイヘムといった感じでしょうか。
bounce (C)山西絵美
タワーレコード(vol.357(2013年7月25日発行号)掲載)