2011年のデビュー作『フィール・イット・ブレイク』が海外年間ベストに多数選出されたカナダはトロント出身6人組、アウストラが待望のセカンド・アルバムを<Domino>からリリース! ダークかつダンサブルなエレクトロニック・サウンドとクラシックが融合したユニークなサウンドが称賛されザ・エックス・エックス、グライムス等ともツアーを共にしたアウストラ。新たにライアン・ウォンシアク(キーボード)、サリ&ロミー・ライトマン(バッキング・ヴォーカル)の3人が加入し6人体制で制作された本作はセルフ・プロデュースに加えファックト・アップのマイク・ハリチャックがプロデュース。ミキシングはアデル「ローリング・イン・ザ・ディープ」を手掛けたグラミー受賞エンジニア、トム・エルムハーストが担当。ポップに進化したヴォーカルとグル―ヴィーにループするシンセ・サウンドでよりダンサブルになった注目作!
発売・販売元 提供資料(2013/04/04)
シンセ・ポップにクラシック音楽やオペラの要素を持ち込んだ不思議な楽曲で異彩を放つアウストラが、キーボード担当のX1とバック・ヴォーカル担当のX2を加えた6人体制へと移行して完成させた2作目。中心人物のケイティ・ステルマニスはここ最近ダンス・ミュージックに心酔していたようで、"Painful Life"や"Annie (Oh Muse, You)"ではハウスだったり、"Forgive Me"や"Hurt Me Now"ではUKベース音楽だったりの意匠が採り入れられている。また、厚みを増したコーラスの効果もあってサウンド全体がリッチになり、熱量がアップした点も実にイイ。副産物として音のメリハリまで手に入れ、持ち味であるダークなトーンもより鮮明に炙り出されることに。新体制の船出は順風満帆だ。
bounce (C)青木正之
タワーレコード(vol.358(2013年8月25日発行号)掲載)