『ラスト・デイズ』(2013年 スペイン作品 / インターナショナル・タイトル The Last Days / 監督 タヴィ・パストール、アレックス・パストール(『フェーズ6』) / 出演 キム・グティエレス(『ヒドゥン・フェイス』『マルティナの住む街』)、ホセ・コロナド(『セクシャリティーズ』『悪人に平穏なし』)、マルタ・エトゥラ(『蒼ざめた官能』『EVA<エヴァ>』) / 音楽 フェルナンド・ヴェラスケス(『永遠の子どもたち』『インポッシブル』)のサウンドトラック盤。
タワーレコード(2013/10/21)
無機的終末スペクタクルにもメロディの光を見出すヴェラスケス世界。
『ラスト・デイズ』(2013)
サウンドトラック
音楽 フェルナンド・ヴェラスケス
監督 アレックス&ダヴィ・パストール
出演 キム・グティエレス、ホセ・コロナド、マルタ・エトゥラ
謎のウイルスものの中でも、そのリアルな描写が注目された新鋭、『フェーズ6』のパストール兄弟監督が、今度は、謎の「広場恐怖症」が蔓延した世界を描く異色パニック・スペクタクル。音楽は『永遠のこどもたち』で注目されて以来、サスペンスの中で常に優しい美しさを見せているフェルナンド・ヴェラスケス。そんなヴェラスケスの、一見、今までにない、情を少し突き放したタッチ。悲しげに美しいメインメロディから始まり、パーカッシヴなオーケストラ・サウンドへと移行していく。破滅の美しさを感じさせる、無機的打楽器の応酬のあとにラストには、希望的な明るさの聴こえる美しさのストリングス・メロディへ。ことにラストのメロディの盛り上がりは、ヴェラスケスのロマンティックな部分をここで明確にする。 (C)馬場敏裕
タワーレコード