言わずと知れた、ヨハン・デ・メイの作編曲作品集。
注目はタイトル作となっている「エクトリーム・ベートーヴェン」。この楽曲は、世界音楽コンクール(WMC)2013年大会の1st divisionの課題曲として作曲されました。チャイコフスキーを題材に書かれた「エクストリーム・メイクオーヴァー」に継ぐ2作目となり、今作品ではベートーヴェンを題材として書かれています。『ピアノ協奏曲第5番「皇帝」第2楽章』の主題で静かに歌い上げる冒頭から始まり、ベートーヴェンの9つの交響曲、エグモント序曲、ピアノソナタ月光、エリーゼのために、トルコ行進曲といった名曲の数々が現れます。時折見せるオーボエやクラリネットの動きがオーケストラの雰囲気も感じさせ、次々に繰り出される多彩なサウンドはヨハン・デ・メイならではでしょう。また満を持しての登場となるユーフォニアム協奏曲「ユーフォー・コンチェルト」の吹奏楽版も収録。ソリストのデヴィッド・チャイルズの豊かで柔らかいユーフォニアムの調べと卓越したテクニック、それに息を合わせるようにバンドの演奏力が楽曲の素晴らしさをさらに引き出しています。その他、デ・メイ初の小交響曲となる「シンフォニエッタ第1番」やベネズエラの伝統音楽を基に書かれた「ホローポ」など全7作品を収録。
演奏はWorld Wind Musicレーベルで吹奏楽作品を3作リリースし、いずれも好評を博しているラリン吹奏楽団で演奏も申し分なし。お薦めの作品集です。
ミュージックストア・ジェイ・ピー

発売・販売元 提供資料 （2013/03/19）