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在庫わずか| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2013年05月21日 |
| 国内/輸入 | 輸入 |
| レーベル | Grand Piano |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | GP639 |
| SKU | 4562240276394 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00
『シルヴェストロフ: ピアノ作品集』
【曲目】
シルヴェストロフ:
1-7. 素朴な音楽(1954-55/1993改編)<第1番:ワルツ/第2番:夜想曲/第3番:おとぎ話/第4番:牧歌/第5番:夜想曲/第6番:前奏曲/第7番:ワルツ>
8. 使者(ピアノ・ヴァージョン)(1996/97)
9-10. 2つのワルツ Op.153(2009)
11-14. 4つの小品 Op.2(2006)<第1番:子守歌/第2番:田園曲/第3番:バガテル/第4番:後奏曲>
※世界初録音・・・1-7, 9-10
【演奏】
エリザヴェータ・ブルーミナ(ピアノ)
【録音】
2011年10月11-13日 ドイツ ベルリン=レンクヴィッツ,ジーメンスヴィラ
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シルヴェストロフ氏のピアノ独奏作品が更に聴きたくて、約10年前から欲しかった本録音を漸く購入。
E.ブルミナ女史の演奏は、所謂正統派の流れの継承を感じさせるもので、J.フィ―ルドやショパン作品に在る、夜の穏やかな心地の良い微風が立つような表現(所謂「漂う」)が、適所随所に遍在して、私は好きになった。
〈Naive Musik no.1 Waltz〉は大好きになった曲。ワルツという舞曲は、私には古臭く感じられ、若い頃と比して、好きではないが、優雅な魅力を再認識した。
“私が作曲しているのは、新音楽ではないのです。
I don't write new music.My music is a response to and an echo of what already exists.
私の音楽は、既存の音楽への反応であり、反響なのです。”(ecmrecords)
日本の和歌の手法、本歌取りと微妙に違う構想とも、共通項とも感じられるが、文化の違いをより強く感じた。言語感覚の違いだろうか。
“歌のさまを知り、ことの心を得たらん人は、大空の月をみるがごとくに、いにしへを仰ぎて今を恋ひざらめかも。”(古今集 仮名序)
“沈黙との二重奏 duet with silence”
“The moment is the begining of an experience but I do'n't know when it will end.”(ブックレットより)
沈黙と静寂、瞬間と契機、追憶と残響、郷愁と回顧、情緒の叙情性を現代の感覚で描く音楽作品群。
自然の音よりも動きに音楽と詩情を私は感じるので、シルヴェストロフ氏の定義や表現意図と、感受や理解にズレがあるかと思うが、解説を読むと殆んどに共感し、的確に理解したいと思う。放たれた作品は、先ずは聴き手によって違う作用や感覚を生じる。それとは別に、作曲家の意図をよく知ると、耳の開きも感受密度も深度も変わってくる。
momentは、和訳では瞬間となるが、時間軸の一点というより、動きを表す語源をもつ言葉。本アルバムのブックレットを読むことから、調べ直し再確認。
更に理解と鑑賞が進むことを祈念して。