| フォーマット | SHM-CD |
| 発売日 | 2013年05月29日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | A&M |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 紙ジャケット |
| 規格品番 | UICY-75590 |
| SKU | 4988005766885 |
構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:40:31
エディション : Remaster

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しかし、ここまで前のめりに走っておいて、後続は爽やかな西海岸サウンドにシフト・チェンジしてしまうのだから面白い。それも、減速ではなく、安定走行しているのだからアッパレだ。要所要所でテクニカルなプレイを披露しながら、レコード盤のB面では舞台の早変わりのような切れの目ない楽曲リレーを難なくやってのけている。
終盤には「アトランタ・ジューン」というセンチメンタルな佳曲が、アルバム後半の”バランスウェイト”として、しっかりとした存在感を放っている。夕暮れが近づいて、そろそろ家に帰る時間の音楽だ。過度に湿っぽくならないように、一定のストロークを保ったままで泣ける旋律を紡いでいる。余談だが、シングル・リリースもされていないこの曲を、二名敦子がカヴァーしていたとは、ちょっとした驚きだった。
アルバムの最後には、南の島のファイアーダンスを想わせる情熱的なギター乱舞がクライマックスを迎える中、”燃えたぎる炎”に背を向けるようにして、"太陽の放浪者"は、恋の水平線の彼方にある次のリーフブレイクへと旅立って行く。
“ハード・ロック”よりもライトでポップだし、ソフトでメロウなのだが、“サーフ・ロック”というヤワなジャンルとは明らかにモノが違う。
唯一残念なのは、日本発売の紙ジャケット仕様盤の音量・音圧が異常に低いことだ。これではダイナミックなミッド・サマー・サウンドを楽しむためにボリュームを10時の位置まで上げなければならない。なんとか再度リマスターしてもらえないだろうか?