天性のメロディ・メイカー、風変わりな詩人、そして忘れられない声の持ち主、テテの3年ぶり(2013年時)のアルバム。オールデイズを再構築したようなテテならではのノスタルジックかつモダンなサウンドが光る1枚。 (C)RS
JMD(2013/03/09)
これは驚き! 3年ぶりとなるテテのアルバムはとびきりポップでとびきり切なく。天性のメロディー・メイカー、風変わりな詩人、そして忘れられない声を持つテテが贈る、"君の人生のサウンドトラック"。10年以上に渡って所属してきたSONY FRANCEを離れ、あらたなレーベルでスタートを切ったテテ。今話題のプロデューサーでもあるJulien Delfaud (ジュリアン・デルフォー。あのPhoenixやRevolverをプロデュースし、Alex Gopherとのユニットでも知られる)との共同プロデュース。ビートルズをはじめとする、1960年代を彷彿とさせるサウンドにまず驚かされる。当時の音の香りを漂わせるストリングスやホーン・セクション、そしてシンセが作り出す音の細部にまでこだわった、テテならではの音作りが楽しい。さらに驚かされるのは、このアルバムのギター・パートを全てテテが演奏していること点。つまりあのテテがエレクトリック・ギターを弾いている! もちろんアルバム全体はアクースティックな雰囲気に包まれているのだが、ところどころで聴ける、テテの激しいエレクトリック・ギターによるソロ演奏が大きなアクセントにもなっている。日本盤のみ、未発表曲を含むボーナストラック2曲収録!
メタカンパニー
発売・販売元 提供資料(2013/02/18)
10年以上所属していたレーベルを離れ、新たなスタートを切ったテテ。心機一転! ──そんなフレッシュな気分がこの新作には満ちている。もともとボブ・ディランやジミヘンに影響を受けていた彼が、今回は思い切り60年代サウンドを展開。艶やかなストリングス、軽快なホーンなどオーガニックなアレンジを施し、これまで以上にポップな仕上がりだ。といっても、スロウバックしているわけではなく、モダンな視線を忘れない洗練された音作りに、ジュリアン・デルフォー(フェニックス他)のプロデュースが光るところ。さらに今回はエレクトリック・ギターを弾いたり、自分の半生や家族についてのエピソードを歌詞に織り込んだりと、のびのびと音楽に向き合っていて、まるで人生讃歌のような一枚に。
bounce (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.354(2013年4月25日発行号)掲載)
卓越したポップなメロディ・センス、そして、一度聴いたら忘れられない、深みのあるあの優しくて切ない歌声! フランスのシンガー・ソング・ライター、テテの2010 年以来3 年ぶりとなる5 作目。前作のブルージー路線から一変、60 年代風ビートで、ジェリービーンズのように、とびっきりカラフルなポップ・サウンドに。もちろん彼の真骨頂である、甘くてほろ苦いメロディもグッとくる! じっくり温めてくれて、心の芯まで丸裸状態!
intoxicate (C)真志田健次
タワーレコード(vol.102(2013年2月20日発行号)掲載)