Next Radioheadはやはりこいつらだ!! フォールズのサード・アルバムが遂に完成。2011年度NMEの年間アウォードで最優秀楽曲賞を獲得したフォールズ、彼らの楽曲はまた世界を虜にする。今作『ホーリー・ファイア』のキーワードとなるのはこれらの場所である: デトロイト、ロンドンのウィレスデン、ギリシャのカラパトスにあるオリンポス、そしてバンドの「頭の中」。フロントマンのヤニス曰く、今作を作る上で影響を受けた要素には「デルタ地帯、ヴゥードゥー、スワンプ、セクシャリティ、ビザンチンのイコン、さらには音楽、シロップのように垂れるようなリズム、そびえたつ山、深海の淵、蜂の数の減少、ヒップホップ、そしてストーナーロック」の他、アラン・ロマックスが収録したアメリカのディープ・サウスのフォーク・ミュージックが挙げられるという。更に歌詞も「これまでの中で最強のリリシズム」が表れているそうだ。プロデュースを手掛けるのは、デペッシュ・モードやナイン・インチ・ネイルズとの仕事で知られる、フラッド&アラン・モウルダー。アラン・モウルダーはフォールズの前作『トータル・ライフ・フォーエヴァー』のミックスを手掛けているが、その時の彼らの音楽を作る姿勢と、独特でユニーク、尚且つ一般にアピールするものを作ろうという意識の高さに心打たれたそう。今作では敢えて、デモのプレイバックを流しているようにバンドに見せかけて、実際にそれをレコーディングしたりという試みも行っていたという。「初めの頃のテイクの方がエッジがあってよかったりすることが時にあるだろう? バンドも録られているとは思っていないから、余計なことを考えずに演奏している。それが功を奏してお宝をゲットできることがあるよね。まさに今回がそうだったんだ!」とはアラン・モウルダーの弁。既にアルバムからは「Inhaler」がBBC Radio1のAリスト・ローテーションに6週連続で入っているだけでなく、ビデオもYouTubeの再生回数が150万回を突破! 次のシングル「My Number」もその一度聴いたら耳から離れないメロディーとフォールズらしいリズムで世界を虜にすること間違いなし!
発売・販売元 提供資料(2013/02/19)
オックスフォードの5人組が、フラッドとアラン・モルダーをプロデューサーに迎えて2年半ぶりにアルバムをリリースしました。若干落ち着いた雰囲気の前作を経て、今回はデビュー時を思わせる疾走感抜群のエレクトロ・ダンス・パンクを展開。シンコペーションの効いたボトムと、そこに絡むテクニカル&エキセントリックなギター・フレーズがめちゃくちゃカッコ良く、やはりこの人たちのセンスの良さは飛び抜けています。
bounce (C)白神篤史
タワーレコード(vol.352(2013年2月25日発行号)掲載)