「ニーナ・シモンがビーチ・ボーイズを歌っているようだ」と評される独自の音楽性が各メディアから注目を浴びる、UKのシンガー・ソングライターがデビュー。ジル・スコットやエリカ・バドゥなどを愛聴しつつ名門音楽院で学んだ彼女の音楽は、先行曲(3)や(8)をはじめ、幻想的な音像から女性的な生命力が漲るかのような、全く新しいソウル/ゴスペルだ。
タワーレコード(2013/03/12)
UKの<BBC Sound of 2013>で4位に選出され、<BRIT AWARDS>の「Critics' Choice」にもノミネートされたことで、一躍世界中の音楽ファンから注目を集めたシンガー・ソングライター、ローラ・マヴーラのデビュー・アルバム。芯のあるソウルフルなヴォーカルが重なり合って織りなす音風景は、ソウルともゴスペルとも違う、彼女ならではの女性的な生命力と幻想的な世界が交錯する独自の世界を織り成している。
ソニー
発売・販売元 提供資料(2013/02/13)
Debut album from the latest "new Nina Simone," a Birmingham Conservatoire graduate who came in fourth in the BBC's Sound of 2013 poll. While her undeniable vocal chops certainly do recall the First Lady of R&B, her "gospeldelia" sound borrows heavily from the L.A. school of instrumental hip-hop (e.g. Flying Lotus), and also at times recalls the retro-soul of Duffy or Adele. Includes the singles "She" and "Green Garden."|
Rovi
BBCの〈Sound Of 2013〉に選ばれ……と書けば、またかよと思う人も多そうだが、昨年"She"でデビューしたバーミンガム出身の彼女は、控えめに言ってもひと味違う逸材に違いない。シンガー・ソングライターと形容すれば何となく誤解されそうというか、ローラの場合は旋律や言葉というよりも、コーラスやチャントを織り重ねることで荘厳な音風景を紡ぎ上げてくるのだ。アレンジも含めて全曲を彼女自身が手掛け、コリーヌ・ベイリー・レイやルーマーで知られる重鎮スティーヴ・ブラウンも助力。アトモスフェリックな〈声のオーケストラ〉ぶりはロータリー・コネクションやシリータを想起させるし、ちょっとダイドやシールにも似た聖的な清らかさで包み込んでくるあたりはUK産ならでは。シンプルな大作!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.353(2013年3月25日発行号)掲載)