ソロ名義としては約3年振り(2013年時)となる豊田道倫のアルバム。ここ数年で書き溜めた膨大な数の楽曲の中から厳選しレコーディングされた名曲揃いの1枚。2枚の先行EPに収められた楽曲の別ヴァージョンも収録。 (C)RS
JMD(2013/04/04)
ソロ名義としては約3年振りとなる豊田道倫のアルバム。ここ数年で書き溜めた膨大な数の楽曲の中から厳選してレコーディングした名曲揃いの、早くも2013年を代表するマスターピースが登場。2012年8月と12月にリリースされ、名曲揃いで話題となった2枚の先行EP(『The End Of The Tour』、『幻の水族館』)収録曲の別ヴァージョン(新録やミックス違い)も収録。その先行EP同様、宇波拓とがっちり組んで制作され、天才二人の才能が存分に発揮された作品となった。川本真琴、佳村萠、じゅんじゅん(元MAHOΩ)、のもとなつよ(昆虫キッズ/Solid Afro)、三輪二郎、久下惠生、向島ゆり子がゲスト参加。マスタリングはあのAbbey Roadで敢行。エンジニアのAlex WhartonはMy Bloody Valentineの22年振りの作品『m b v』のマスタリングを始め、ビョークやケミカル・ブラザーズとの仕事でも知られ、レディオヘッド、パンダ・ベアのマスタリング、ジョン・レノンやアップル関連のリマスタリングも担当している。ジャケット写真は、写真家・梅佳代の撮りおろしによるもの(彼女はかつて豊田のライブで受付を担当していていたこともあった)。前野健太、昆虫キッズ、スカート、大森靖子、他、彼のファンからスタートした後輩達が活躍する中、遂に真打ちが登場。
発売・販売元 提供資料(2013/03/05)
ソロ名義としては3年ぶりの新作は、川本真琴や佳村萌、三輪二郎などのゲストが多数参加。昨年リリースされたEP収録曲の別ヴァージョンも含め、弾き語りもあればノイズまみれのナンバーもあるなどアレンジは多彩だ。だがどの曲も熱気と殺気に満ちていて、聴き手の心を激しく掻き乱す凶器のような歌。共同プロデューサーであり録音も手掛けた宇波拓と生み出す生々しくて緻密な音から、剥き出しの感情が迸る。
bounce (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.353(2013年3月25日発行号)掲載)