ワイルド・ベルは、シカゴ出身のナタリー&エリオット・バーグマン兄妹によるデュオ。ジョニ・ミッチェルとジャズが大好きな母をはじめ音楽に溢れた家族に育ち、ほか2人の兄弟もファッションデザイナーと作家になったという。8歳年上の兄エリオットは高校時代よりバンド活動に没頭し、ミシガン大学在学時に結成したバンドNOMOはアフロビート、ファンクの影響を取り入れたインストバンドで人気となり、4枚のアルバムをリリースするまでに至った。高校生だった妹ナタリーはNOMOのライヴがすっかり気に入り、自分で歌詞を書いてNOMOのライヴで歌ったことから音楽の世界にはまっていった。子供の頃からすっかり沁みついたビル・ウィザース、サム・クック、ジェームス・ブラウン、ボブ・マーリーの音楽性を強く意識するようになり、後にエリオットがNOMOとは別にナタリーと曲を作るようになったことで、このデュオは誕生した。古いものと新しいもの、オーガニックとエレクトリック、変わらないものと変わるもの…、それらのバランスを実現したいという彼等らしく、2人が共有してきた普遍的なサウンドにエレクトリックな要素を大きく取り入れている。アルバム全編でエリオットのカリンバが鳴っているあたりもワイルド・ベルらしい。サウンドと共に2人のルックスも含めて、既にファッション誌を中心に注目されている。「お互いにやりたいことは言われなくても分かる」という兄妹ならではのリラックスした雰囲気もアルバムに大きく反映されている
発売・販売元 提供資料(2013/02/04)
ファッション業界からも注目を集めるシカゴ出身の兄妹デュオが、初のフル・アルバムを発表しました。ビル・ウィザーズとボブ・マーリーからの影響をストレートに反映させたということで、力強いオーガニック・グルーヴにまず耳を奪われます。そこに謎の電子音をピロピロ挿み、懐古趣味に寄りすぎない独特の音世界を構築。リリー・アレンをちょっぴりハスキーにしたようなヴォーカルがクセになりますね。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.354(2013年4月25日発行号)掲載)