ブルースマン、クリス・ウイートリーの実娘であり、ダニエル・ラノワのブラック・ダブのヴォーカリストを務めた奇蹟の歌声、トリクシー・ウィートリーのデビュー・アルバム。プロデューサーにトーマス・バートレット、エンジニアにパット・デイレット、ストリングス・アレンジにロブ・ムースが参加。 (C)RS
JMD(2013/02/05)
ダニエル・ラノワが2009年に始めたプロジェクト、ブラック・ダブで歌っていた女性歌手のソロ・デビュー作。45歳で他界したブルースマン、クリス・ウィートリーの娘というだけあって、ここで展開されているのも言わば〈孤高のブルース〉、または〈漆黒のソウル〉と呼びたくなるものだ。プロデュースはダヴマンことトーマス・バートレット(アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ他)。いつまでも心の深くに居座る歌声である。
bounce (C)内本順一
タワーレコード(vol.354(2013年4月25日発行号)掲載)
鬼才ドブロ奏者、故・クリス・ウィトリーの忘れ形見トリクシー・ウィトリー。3 年前にクリスの盟友ダニエル・ラノワが自身のバンド、ブラック・ダブのヴォーカルにトリクシーを起用。一躍注目を浴びたが、その才能がほんの片鱗に過ぎなかったことがこのデビュー作で証明された。父親譲り(ラノワ譲り?)のエコーの効いた、クールな音響設計のもと、熱く迸るアメリカーナ・ソウル。ルシンダ・ウィリアムス、ジョリー・ホランド以来の大器と言いたい。
intoxicate (C)杉山文宣
タワーレコード(vol.103(2013年4月20日発行号)掲載)