ヴィンセント・I.ワトソンが本名名義でリリースする注目のアルバムは、全編ビートレスなアンビエント作品。卓越したシンセが壮大なノンビート・エレクトロニック~アンビエントとなってリスナーを包み込む、これまで体験したことのないようなサウンドに圧倒される1枚。 (C)RS
JMD(2013/02/20)
スティーヴ・ライヒ~フィリップ・グラス、モーリッツ・フォン・オズワルド・トリオのファンへ...ヴィンス・ワトソンがREKIDS傘下・PYRAMIDS OF MARSからアルバムを発表! クワイエット・ヴィレッジに続く[PYRAMIDS OF MARS]から新作は、初の本名=ヴィンセント・I・ワトソン名義となる注目のリリース。[Planet E]や[Delsin]等から長年素晴らしいダンストラックをリリース、2012年好セールスを記録した『EVERY SOUL NEEDS A GUIDE』の余韻も冷めやらぬまま早くも発表となる本作は、新境地となる全編ビートレスな注目のアンビエント作品。煌びやかな粒子が降り注ぐかのようなM1"Hidden Behind The Eyes"、Gas(Mille Plateaux)を彷彿とさせる壮大な音海M2"Placid"で幕を明け、中盤ではデトロイト・インフルエンスドなあのシンセも見え隠れするM4"Re-Contact"やM5"Serene"スペーシーなM7"Celtic Beauty"と展開、後半になるにつれヴィンス・ワトソン流のコズミック・サウンドスケープを形成。誰もが認める卓越したシンセ使いが壮大なノンビート・エレクトロニック~アンビエントとなって、これまで体験したことのないような、心地よい浮遊感を纏った音がリスナーを包み込むだろう。アートワークに使用されている写真は日本人フォトグラファー林ナツミによるもの。
発売・販売元 提供資料(2013/01/18)
10年以上に渡って質の高いテクノ/ハウスを作り続けてきたグラスゴーの電子音楽家が、レキッズ傘下のレーベルよりキャリア初のアンビエント・アルバムをリリース。ほぼノンビートで綴られた音の叙情詩は、タイトルが示すように一貫して穏やかな美しさを保っている。デトロイト・テクノ風の情感が見え隠れする前半から、より深化していく後半へ……という全体の構成にも舌を巻くしかない。
bounce (C)佐藤一道
タワーレコード(vol.352(2013年2月25日発行号)掲載)