謎多き電子音楽家Serphの4枚目フル・アルバム。前作『Heartstrings』で鳴らした音の理想郷から二年、ユートピアのその先の景色を描いた作品。多彩な音楽的要素を取り込んだサウンドが、美しいメロディやハーモニーと共に一曲の中で次々に展開。Serph節とも言えるそのスタイルは洗練を極め、童謡めいたドリーミーな世界観はより奥深く幻想的に。リスナーのイマジネーションを掻き立てる、夢みる人へのサウンドトラック。 (C)RS
JMD(2013/06/18)
素性のほとんどが謎に包まれているSerphの4作目はこれまでと同様、アコースティックな雰囲気を多分に纏ったエレクトロニック・ミュージック集。大量の短い音をパズルのように組み立てながら大きな流れを作っていく手捌きが圧巻で、その過程を想像するだに気が遠くなりそう。もう大変な労作である。しかし耳当たりはソフトで心地良く、ちっとも難解ではない。繊細でドリーミーな電子室内楽。
bounce (C)南波一海
タワーレコード(vol.353(2013年3月25日発行号)掲載)
これまでに様々な層のリスナーを虜にして来たSerph 2年振りのアルバム! 無名と言って良かったアーティストがこれだけの広がりを見せたのはそれだけSerphの音楽に求心力があり、このドリーミーかつイマジナティヴな世界を人々が無意識的に欲している事でもあるだろう。今回もジャズ、エレクトロニカ、クラシックなどの要素を織り交ぜ、Serph 節と言っても良い複雑かつポップな音響はより繊細さが増し、希望に満ち溢れた世界を描いている。
intoxicate (C)池田敏弘
タワーレコード(vol.102(2013年2月20日発行号)掲載)