2010年に急逝した、モータウン唯一の白人女性シンガー、ティーナ・マリーのアルバム。自宅スタジオで録音され、ファイナル・ミックス作業を残して中断されていた作品を、彼女の一人娘アリア・ローズと、ティーナの長年のミュージカル・ディレクター、ダグ・グリグズビーらが完成。アリアはアルバム中2曲で母親であるティーナと共にヴォーカルをとっている。 (C)RS
JMD(2013/01/23)
Ivory Queen of Soul(白きソウルの女王)の異名を持つティーナ・マリーが急逝する直前まで制作していた音源がCD化。自宅スタジオで録音され、ファイナル・ミックス作業を残して中断されていた作品を、彼女の唯一人の20歳の娘アリア・ローズと、ティーナの長年のミュージカル・ディレクター、ダグ・グリグズビーらが完成。アリアはアルバム中2曲で母親であるティーナと共にヴォーカルをとっている。
ユニバーサル
発売・販売元 提供資料(2013/01/15)
2010年の他界直前に〈14枚目のアルバムを出すわ〉と告知され、結果的に遺作となったティーナ・マリーの新作が3年越しで発表された。ダグ・グリグスビーらの助力を得つつティーナ自身が制作/アレンジした楽曲は、愛娘アリア・ローズとの共演を含むファンクを下地にしたミッド~スロウが中心で、抑制を効かせながら放つ力強い高音ヴォイスに改めて唯一無二の個性を実感。モータウンへの恋文にもなっている"Luv Letter"でルーツを再アピールする一方で、ヒップホップ目線も持っていた彼女らしく、奇しくも命日(12月26日)が同じとなったカーティス・メイフィールドのGファンク人気曲"Give Me Your Love"を歌うなど、今作でもヴェテランの理想的な在り方を示す。それだけに複雑な気持ちになる最終作だ。
bounce (C)林剛
タワーレコード(vol.352(2013年2月25日発行号)掲載)