アイスランドのJofridurとAsthildurによる双子姉妹デュオ、パスカル・ピノン。14歳の時に友人とバンドをはじめ、たった1本のマイクで録音した1stアルバム「Pascal Pinon」(2010年 Morr Music)は、そのイノセントなベッドルーム・フォークサウンドが大絶賛され、一躍話題のアイスランドアーティストに。そして2012年、彼女たちはベッドルームを飛び出してより大きな成長を遂げた2ndアルバムを完成! 本作はシガーロスをはじめアイスランドの様々なバンドのプロデュースを手掛け、またヨンシーの公私に渡るパートナーでもあるアレックス・ソマーズがレコーディング&プロデュースを担当。レコーディングはヨンシー&アレックスのホームスタジオで行われました。1stアルバムの危ういローファイさは薄れたもののチャーミングさはそのままで、でももうかわいいだけではない少女から大人へと移り変わる2人の成長を示すように、より大胆でヴァラエティーに富んだサウンドアプローチが取られています。ギター、キーボード、ピアノ、グロッケンシュピール、クラリネット、ハーモニウム、バスーン等のたくさんのアコースティック楽器をJofridurとAsthildurの2人がほぼ全て演奏し、ムームのRobert Reynissonがエレキギターで数曲、アレックス・ソマーズがベースやおもちゃの楽器でところどころサポート。フラジャイルで時には神聖さをも醸し出す透明感溢れる歌声とハートウォーミングなメロディーラインが細部にまで作り込まれたアンサンブルとカラフルなコーラスワークと共に繰り広げる魔法のようなドリーミー・フォーク・ポップサウンドが誕生しました。
発売・販売元 提供資料(2013/02/04)
アイスランドの双子姉妹による2作目。これまでは宅録だったが、今回はヨンシーの公私に渡るパートナー、アレックス・ソマーズをプロデューサーに迎えて初めてスタジオでレコーディング。音作りは細やかに、鳴らされる楽器の音はカラフルになりつつ、彼女たち本来の繊細な歌心や美しいハーモニーの魅力も丁寧に引き出されている。これまでよりほんのりメロウに色付いて、シガー・ロスの従姉妹みたいな佇まい。
bounce (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.352(2013年2月25日発行号)掲載)