2枚組の体裁で姿を現した、通算11作目となる最新作。前作のアンビエントな側面も一つの要素として消化され、ここにはアグレッシヴなビートが、オウテカ流のファンクネスが、オールドスクール・マナーが、ダンス・ミュージックへの愛情が、全てある。ありきたりな言葉だけど、まさに温故知新。2時間9分44秒に及ぶ未知の音体験..今回のオウテカも、やっぱり最高!
タワーレコード(2013/02/27)
20年を超えるキャリアにおいて、常にエレクトロニック・ミュージック・シーンのカリスマであり続けたショーン・ブースとロブ・ブラウンによる孤高のユニット、オウテカの『Exai』が到着! ヒップホップ~ビート・ミュージックへの深い愛情を時間軸やアングルを自在に操りながら、異次元のファンクネス、そしてあまりにも美しいエレクトロニック・ミュージックへと昇華させてきたふたりが完成させた本作は2時間32秒に及ぶ史上初となる2枚組超大作に! インターネットの海原を漂うファスト・ミュージックの数々が一瞬で霞む無数の粒子が飛び交う至高のサウンドデザイン。その中には時空を歪めるぶっ飛んだ視点と、聴く者を異次元へと導き発狂のダンスへと促すハードコアなカットアップ・ビート、そして我を忘れるほど美しいサウンドスケープが突如立ち上がる。90年代初期のアーティフィシャル・インテリジェンスを牽引した『インキュナブラ』『アンバー』、そして記念すべき10作目となった『オーヴァーステップス』の息を飲む美しさ、トム・ヨークが影響を公言し、歴史的傑作『キッドA』の布石となった名盤『コンフィールド』の革新性、さらにはそのハードコアで絶後な仕事の数々で多くの賞賛を勝ち得てきたEP群など、オウテカとは何か?が全て詰め込まれた超大作。スペシャル・パッケージ仕様初回限定盤は、デザイン付ケースに収納された2枚組CD、箔押し加工が施されたエコクラフト素材のスリップケース入り!
DIS
発売・販売元 提供資料(2013/01/08)
エレクトロニック・ミュージック界の巨匠が約3年ぶりに完成させたニュー・アルバムは、2枚組の超大作! 1曲目の出だしだけで〈今回はいつも以上に凄いのでは?〉と期待も膨らんだが、実際にあっという間に2枚を聴き終えてしまうほど、ストレスなく開放感に溢れた素晴らしいアルバムだ。もはやひとつの芸術作品として評価したくなるサウンドスケープは、オウテカにしか作り得ない別次元の水準に到達している。
bounce (C)石井隆弘
タワーレコード(vol.352(2013年2月25日発行号)掲載)