オレンジと太陽

名匠ケン・ローチを父に持つジム・ローチ監督、待望のデビュー作!

これまでテレビの演出家としてドラマやドキュメンタリーを手掛けてきた新鋭・ジム・ローチ。父のビッグネームに負けることなく、歴史に埋もれた真実に光をあてる揺るぎない視線、そして傷ついた人々によせる優しいまなざしで、深く胸を打つ傑作を完成させた。

「ママはまだ生きているの?」どんなに時が経っても、母の手のぬくもりは誰も忘れない。

ソーシャルワーカーとして働くマーガレットは、ある日見知らぬ女性に「私が誰なのか調べて欲しい」と訴えられる。幼い頃施設にいた彼女はたくさんの子供達とともに船でオーストラリアに送られ、自分がどこの生まれなのか母親がどこにいるのか判らないという。「私は誰?」「ママはまだ生きているの?」その一言が、すべての始まりだった。

イギリス、オーストラリア両国を揺るがした、感動の実話。

イギリスが1970年代まで行っていた"児童移民"。政府は、施設に預けられた子供たちを福祉の名の下にオーストラリアに送っていた。しかし、子供たちを待っていたのは、過酷な労働や虐待だった・・・。親の許可も得ないまま移民させられた子供たちの数は13万人にものぼる。その真実を明らかにした実在の女性、マーガレット・ハンフリーズの物語。

名女優エミリー・ワトソン、「英国王のスピーチ」のプロデューサー、ケン・ローチ監督作のスタッフ陣がタッグを組んだ、英豪実力派コラボレーション

主演のマーガレットを演じるのは、「奇跡の海」で世界中の女優賞を総なめにしたイギリス人女優エミリー・ワトソン。児童移民経験者のレンとジャックを演じるのは、ハリウッドで活躍するオーストラリア出身の実力派俳優デイヴィット・ウェナム、ヒューゴ・ウィーヴィング。脚本を手掛けたのは、ケン・ローチ監督の「レディバード・レディバード」のロナ・マンロ。プロデュースは「英国王のスピーチ」のエミール・シャーマン、イアン・カニングのコンビとともに、ケンローチ作品でおなじみのシックスティーン・フィルムズのカミーラ・ブレイ。

2012年 オーストラリア・アカデミー賞 助演男優賞受賞(ヒューゴ・ウィーヴィング)、他7部門ノミネート
2011年 インサイド・フィルム・アワード 主演女優賞(エミリー・ワトソン)、美術賞受賞、他7部門ノミネート
2011年 サテライト・アワード 主演女優賞、助演男優賞ノミネート