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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2012年12月11日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 白水社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784560082607 |
| ページ数 | 420 |
| 判型 | 四六 |
構成数 : 1枚
目次 :
第1章 プロローグ 一九三一年 モーツァルト・イヤー
第2章 ドイツ人モーツァルト
第3章 モーツァルトとフリーメイソン ナチスに不都合な問題
第4章 モーツァルトをアーリア化する
第5章 モーツァルト・ディアスポラ
第6章 「真に人道主義的な音楽」亡命者たちのモーツァルト
第7章 モーツァルト上演とプロパガンダ オーストリア併合から大戦集結まで
第8章 ドイツ帝国主義に利用されるモーツァルト
第9章 エピローグ ナチスの遺産
付録1
一九四一年十一月二十八日、帝国指導者バルドゥール・フォン・シーラッハによる第三帝国ウィーン・モーツァルト週間開幕コンサートでの歓迎演説
付録2
一九四一年十二月四日、ウィーン国立歌劇場における、帝国大臣ヨーゼフ・ゲッベルス博士によるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト没後百五十年記念演説
ナショナリズムと一見無縁なモーツァルトのイメージや作品を、ナチスはいかに政治的に利用していったか。文化の歪曲の実態とユダヤ系音楽家たちの苦闘を、膨大な史料から検証する。
「ドイツ民族の偉人」モーツァルトの時代
ナチスが芸術を、民意を誘導するための有力な手段としたことはよく知られている。音楽においては、ワーグナーの高揚と陶酔に満ちた音楽を利用した。オペラの素材となっている神話・伝説のゲルマン的要素を強調し、アーリア民族の優越性の表現と位置づけることで、自らの文化的支柱としたのだった。
あまり知られてこなかったが、実はナチスはモーツァルトをも大いに利用していた、というのが、本書が明らかにする意外な事実である。およそナショナリズムとは無縁な印象のモーツァルトを、「力に満ちた若きドイツ人の象徴」、また「ボルシェヴィキから守るべきドイツ文化の絆」と謳い上げたのだった。ただし、モーツァルトにはナチスのイデオロギー上、やっかいな点が三つあった。ドイツではなくオーストリア出身で、フリーメイソンの会員、しかも重要なオペラでユダヤ人台本家と協働していることである。オーストリア併合によって彼をドイツ人としたナチスは、数多い音楽学者を動員してあの手この手で不都合な事実を糊塗し、国内外へのプロパガンダに、また占領政策に用いるべく、資金も労力も惜しみなくつぎ込んでいく。
芸術の歪曲の実態を、膨大な資料から検証する一冊。

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