シンガー/ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリストのマーク・オリヴァー・エヴェレット率いる米オルタナティヴ/インディ・ロック界の実力バンド、イールズ。これまで9作のアルバムを発表し、シーンに刺激を与え続けてきた彼らが、2013年2月に約2年半ぶりとなるアルバム『ワンダフル、グロリアス』を発売することが決定した。今作の制作過程について、エヴェレットは「すごくエキサイティングで、無限にある可能性に満ちていた。まるで過去2本のツアーに向けて初めてバンドを組み立てた時のような感情だったよ。他のメンバーも、本作では曲作りに参加していて、みんなと唯一設けたルールは、<試してみよう!>ってことだった。部屋にいる誰かがアイディアを持っていたらすかさず、『それ、試してみよう!』って言ったよ」。そんなエヴェレットが保有するロス・フェリスの新スタジオにてレコーディングされたという、渾身の1枚。
発売・販売元 提供資料(2013/01/07)
3部作以来となる4年ぶりのニュー・アルバムだ。陰鬱さのなかにもどこか温もりが感じられる歌の美しさは、まさにイールズ節といったところ。ただ、ツアーを回ったメンバーと自身のスタジオで時間を気にせず作ったそうで、これまでにないアグレッシヴなバンド・サウンドが痛快だったりもする。こういう音を待っていたというファンは多いはず。Eのかすれ声もずいぶん貫禄が出てきた。ちょっとトム・ウェイツみたい。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.351(2012年12月25日発行号)掲載)