ローマで開催された欧州超心霊学会では、超能力を持つヘルガ(M・メリル)が、突然錯乱した。彼女は、かつて残虐な殺人を犯した人間が会場内にいると宣言する。その後、部屋に戻ったヘルガは、何者かに惨殺される。偶然その瞬間を目撃したイリギス人のピアニスト、マーク(D・ヘミングス)は、コートの男が逃げてゆく姿を目撃する。やってきた刑事たちに、マークは廊下の絵が消えていることを説明する。事件に興味を持った女性記者ジャンナ(D・ニコロディ)は、マークに接近。二人は事件の謎を解こうと行動をともにする。一方、マークが部屋にいたところ、子供の歌が流れてくる。そこへヘルガを殺したコートの男が現れる。マークは危機一髪で部屋の鍵を閉めるが、コートの男は「きっと殺してやる」と不気味な言葉を残して去る。子供の歌のレコードを見つけたマークは、心理学者のジョルダーニ(G・マウリ)に聞かせると、ある作家が書いた物語に登場する歌らしいことが判明する。だがその作家は、コートの男に熱湯に顔を押し付けられて殺される。マークは図書館で、作家の書いた本「近代の幽霊と暗黒伝説」を調べ、掲載されている写真に写っていた屋敷を探すことにした。屋敷を捜し当てたマークは、塗りこめられた壁のうしろに、血まみれのナイフをふりあげる子供、胸を刺された男を描いた不気味な絵を発見する。そしてさらに壁の奥にはミイラ化した死体が隠されていた。それを発見した瞬間、マークは何者かに襲われ意識を失う。ジャンナの介抱で意識を取りもどしたマークは、ある仮定をもとに小学校で生徒が描いた絵を探す。果たして、そこには屋敷で見たものと同じ絵があった。それを書いた人間こそ真犯人だとマークは確信した。その人物は、マークの親友のカルロだった。カルロはマークを殺しに学校に現れた。警察の突入でマークは助かり、逃走したカルロは車に轢かれて死ぬ。事件は終わったかに見えたが、廊下で消えた絵の謎が残った。もう一度現場に戻ったマークは、もう一つのトリックに気付き、カルロが真犯人ではないことを悟る。そこにコートの男が現れる…