リリース毎に独創性を増すダーク・エレクトロ・デュオ、2年ぶり3作目。2LiveCrewやブラック・メタル、はたまたニューオーダーやソニック・ユースといったアーティストからの影響を公言しており、心に潜む闇をえぐり出すようなエクスペリメンタルな音楽性は健在。(1)から力強く独創的なトラックが並び、脳幹を直撃する重いビートによる中毒性はハンパない!
タワーレコード(2012/12/04)
"SUMMER SONIC'12"にて、東京&大阪のステージで喝采を浴びたクリスタル・キャッスルズの2年半ぶり(2012年時)となるサード・アルバム。 (C)RS
JMD(2012/11/07)
カナダのトロントでイーサン(Ethan Kath - music(prog.) 担当)とアリス(Alice Glass - vocal(Vo./shout)担当)によって結成されたダーク・エレクトロ・デュオ=クリスタル・キャッスルズ。2008年『クリスタル・キャッスルズ(I)』、2010年『クリスタル・キャッスルズ(II)』に続く2年振りのサード・アルバム。影響を受けたバンドに、2 Live Crewやブラック・メタルの面々に加えて、Velvet Underground、Stooges、Joy Division、New Order、Sonic Youthといったアーティストの名前を挙げているだけに、人間の心の奥に潜む闇の世界をえぐり出すようなエクスペリメンタル・ミュージック性を多分に持つ。先行公開された「Plague」はファンの期待にたがわぬ力強い独創的なトラックで、聴く者の脳幹を攻撃するかのような重いエレクトロ・ビートは健在。大部分がポーランドのワルシャワでレコーディングされたというアルバムの全貌が遂に明らかとなる。
発売・販売元 提供資料(2012/10/17)
ご存知、カナダの男女デュオが2年ぶりにアルバムを発表しました。前作でロック好きからの人気も確固たるものにしたわけですが、引き続きジャックナイフ・リーの助力を得た今作は、ライヴのサポート・ドラマーが全面参加したことで、いっそうバンド感を強める格好に。加えて、アナログ録音によって凄まじい生々しさも獲得。それに煽られるようにして、アリス・グラスの猟奇的な暗黒ヴォーカルは過去最高数値の危険度をマークし、ここに極上のゴシック・ホラー・サウンドが完成したのであります。もちろんポップなメロディーだって惜しげもなく開陳されていて、大袈裟ではなくジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーとも比肩できる一枚だと断言しましょう。これにはダークウェイヴ勢も真っ青!?
bounce (C)白神篤史
タワーレコード(vol.351(2012年12月25日発行号)掲載)