元PILのオリジナル・メンバー、ジャー・ウォブル&キース・レヴィンがアルバムをリリース。ジャー・ウォブルの極太で地を這うようなベースと、キース・レヴィンのギザギザと切り裂くようなポスト・パンク・ギターが聴く者を圧倒する、アグレッシヴかつ緻密に作られた秀作。 (C)RS
JMD(2012/11/20)
ジャー・ウォブルは、ジョン・ライドン擁するPILのベーシストとして活動し、脱退後はダブやワールド・ミュージックなどに傾倒したアルバムも意欲的にリリースするなど、極太でうねるような地を這うベースとダブな音像が特徴的。そして相方のキース・レヴィンは、ギザギザと切り裂くようなポスト・パンク・ギターなどがリスペクトされているギタリスト。本作は、2012年春にリリースした『EP』に収録されている全4曲(M-1、2、4、6)も収められ、他にはPILの『METAL BOX』期に近い凶暴&粘着質な長尺ポスト・パンク曲「Jags & Staffs」M-3や、彼ら流に再構築したビートルズのカヴァー曲「Within You Without You」M-5(これが名演!)、ジャジーなインスト曲「Fluid」M-7とビート色の強いダブな楽曲「Vampires」M-8は組曲のような構成になっており、お得意なダブ・ヴァージョンで締めくくられるラスト曲「Understand Dub」はサウンドの残響などの空間処理が素晴らしく、大音量で聴くことをオススメしたくなる名曲。もはや“元PIL”なんていう形容詞がいらなくなるほど、アグレッシヴかつ緻密に作られた秀作です。
発売・販売元 提供資料(2012/10/23)
今年の〈フジロック〉でも話題になったP.I.L.の初期メンバー2人によるユニット。一発企画かと思いきや、EPに続いてこのたびフル・アルバムまで到着した。レゲエを中心にリズムの探求を続けてきたウォーブルのベースと、フリーキーなレヴィンのギターが絡む様には年季たっぷりなドスの効いた迫力があって、音塊がグサグサ刺さってくる。なかでもビートルズ“Within You WithoutYou”の解体ぶりには驚いた。
bounce (C)吾郎メモ
タワーレコード(vol.350(2012年11月25日発行号)掲載)