60年代にウォーカー・ブラザーズとしてデビューし、デヴィッド・ボウイ、U2、ザ・スミス、レディオヘッド、アレックス・ターナー、ブライアン・イーノ、ブラー、パルプまで影響を与えたUK音楽界で最も重要なシンガーソングライター、スコット・ウォーカーが約6年振り通算14作目となるソロ・アルバムを<4AD>からリリース!06年に発表した前作『ザ・ドリフト』は11年振りの復活作というだけでなく、その前衛的な作風が国内外で高く評価されロング・ヒットとなった。同年には製作総指揮デヴィッド・ボウイ/監督スティーヴン・キジャクで、彼の伝記映画『スコット・ウォーカー 30世紀の男』が制作・公開され、スコット本人の他、デヴィッド・ボウイ、レディオヘッド、ブライアン・イーノ、デーモン・アルバーン等多数の有名アーティストが出演し話題となった。08年、アークティック・モンキーズのフロントマン、アレックス・ターナーは自身のサイド・プロジェクト、ザ・ラスト・シャドウ・パペッツのアルバム制作で最も影響を受けたアーティストとして初期デヴィッド・ボウイ、デヴィッド・アクセルロッドと共にスコット・ウォーカーの名前を挙げている。
発売・販売元 提供資料(2012/10/05)
トム・ヨークやアレックス・ターナーをはじめ、同業者から根強い支持を得ているスコット・ウォーカーが、6年のブランクを経てリリースした14枚目のオリジナル・アルバム。シアトリカルかつ荘厳に歌い上げる様に圧倒されると同時に、90年代初頭のフリージャズを思わせる、非常に隙間の多い刺激的なサウンドを作り上げるセンスには脱帽。生演奏が多く、電子音を抑え気味に使っているのも実に効果的だ。
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タワーレコード(vol.351(2012年12月25日発行号)掲載)