ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の代表的弦楽四重奏団のひとつ、ウィーン弦楽四重奏団による待望のアルバム。まさにウィーンの歴史と伝統が息づく名演奏を存分に聴かせるハイドンの「皇帝」を再録音。そして、2000年に収録し、名演奏として名高いベートーヴェンの「ラズモフスキー第1番」をカップリング。 (C)RS
JMD(2012/10/18)
ウィーンの歴史とウィーン・フィルの伝統が息づいている
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の代表的弦楽四重奏団のひとつ、ウィーン弦楽四重奏団による待望のニュー・アルバムです。まさにウィーンの歴史と伝統が息づく名演奏を存分に聴かせるハイドンの「皇帝」を再録音。そして、2000年に収録し、名演奏として名高いベートーヴェンの「ラズモフスキー第1番」をカップリング。優しさと強さに満ちたすみずみまでウィーンの薫りであふれた必聴盤です。
〈演奏者プロフィール〉
●ウィーン弦楽四重奏団
ウィーン弦楽四重奏団は、元ウィーン・フィルハーモニーのコンサートマスター、ウェルナー・ヒンクを中心とした4名のウィーン・フィルハーモニカーによって1964年に創設された。その後、1977年から第2ヴァイオリンがフーベルト・クロイザマー、1985年からはチェロがフリッツ・ドレシャル、1998年からはヴィオラがハンス・ペーター・オクセンホファーに替わって今日まで活動している。スタート時、ヴィオラとチェロがウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団のメンバーだったこともあり、直継のグループとして楽友協会の室内楽コンサートを担当するなど、ウィーンを中心に活躍してきた。1973年からRCAと録音契約を結び、1974年の日本演奏旅行を皮切りに海外への演奏活動を拡げる。レパートリーはウィーン古典派、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトを中心に、ドヴォルジャーク、スメタナ、ヤナーチェクといったスラヴ系の作曲家からウィーン近代派のツェムリンスキー、シェーンベルク、ウェーベルン、さらにショスタコーヴィチやオーストリアの作曲家ヘルムート・エーダーといった現代作品の初演に至るまで幅広い。レコードは、RCA、カメラータで活発に録音活動を続け、日本では1982年にシューベルト「死と乙女/四重奏断章」で、音楽之友社が主催するレコード・アカデミー賞のベスト室内楽に選ばれる。その後も、シューベルトの弦楽四重奏曲全集やモーツァルトの後期10大弦楽四重奏曲集、元ベルリン・フィルのカール・ライスターを迎えてモーツァルト、ブラームス、ウェーバーといった作曲家のクラリネット五重奏曲を続けて録音し、国際的にも高い評価を受けている。1985年から、ウィーン弦楽四重奏団は「ウィーン八重奏団」の弦楽部を受け持つようになり、ウィーン・フィルの室内楽活動の大半が、彼ら4人の背にかかることになった。2004年5月26日、本拠地ムジークフェラインのブラームスザールで創立40周年記念コンサートを行った。
カメラータ・トウキョウ
発売・販売元 提供資料(2012/09/26)