世界で5,000万枚以上のセールスを記録し、世界各国で累計1,000万人以上の観客動員を誇るシンプリー・レッド。2010年12月の輝かしいソールドアウト・フェアウェル・ツアーでバンドの歴史に幕を下ろしたシンプリー・レッドの顔であり、声であったミック・ハックネル。彼の新たなキャリアの第一章となるのがこのソロ・アルバム『AMERICAN SOUL』である。シンプリー・レッド時代にも、「Money's Too Tight To Mention」や「If You Don't Know Me By Now」、「You Make Me Feel Brand New」といったポップスやソウルのカヴァーでヒットを放ってきたミック・ハックネル。今作では、彼自身のルーツともいえるアメリカのソウルやポップスのスタンダード・ナンバーを彼らしいスタイリッシュでソウルフルなアレンジでカヴァーしている。ミック本人が選んだ楽曲は、彼が聴いて育ち、またアーティスト、そしてシンガーとしての彼に影響を与えてきたものばかり。誰もが知っているような楽曲ばかりではないが、いずれもミックの愛着と想い出が詰まったものばかり。これらの愛すべき名曲を引っさげ、ミック・ハックネルの英国ツアーも決定済み! ロンドンはロイヤル・アルバート公演の初日は何と、どのシンプリー・レッドの公演よりも早いペースでチケットがソールド・アウトとなる快挙を果たしたばかりである。
発売・販売元 提供資料(2012/09/18)
American Soul is an album documenting Simply Red singer Mick Hucknalls love of classic American soul standards. Handpicked by Hucknall himself, favourites such as The Flamingos 'I Only Have Eyes For You', Etta James Id Rather Go Blind are lovingly recreated in a warm and memorable manner.|
Rovi
シンプリー・レッドの解散を経て、一人歩きはじめた赤毛のソウルマンによる初ソロ作は、彼の人生に多大な影響を及ぼしたUS産ソウルやブルースをカヴァーするという実に好企画な一枚となった。スタイリッシュに料理されたオーティス・レディングやレイ・チャールズらのスタンダードに混じって、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズの曲も登場。陰影に富んだ歌唱を聴かせる後者は、新たな挑戦として評価すべきだ。
bounce (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.350(2012年11月25日発行号)掲載)