1本のアコースティック・ギターを武器にして放たれるストイックなまでにオーセンティックでシンプルなカントリー/ブルース・サウンドが、英国シーンに久々の大物の出現を確信させている英ノッティンガム出身のシンガー・ソングライターJake Bugg。若干19歳かつデビュー前にもかかわらず、復活The Stone Rosesのシークレット・ギグのサポート・アクトに抜擢され、Noel Gallagherの新バンドHigh Flyigng Birdのヨーロッパ/アメリカ・ツアーに参加。毒舌で知られるNoel Gallagherが、"Jakeこそが音楽の未来だ。ディランとアークティック・モンキーズが出会ったようなインパクトなんだ!" と手放しで絶賛する程の天才的かつ地に足の着いたミュージシャンシップ、そしてそのNoel GallagherやElton John、Chris Martin(Coldplay)、Damon Albarn(Blur)、Donovanといった英国が世界に誇るソングライターと早くも肩を並べるほどの驚異的なメロディに、早くも英国のファンやメディアの注目が集まる期待の新星。ロンドン・オリンピックに際しては、あの英国の金メダリスト、ウサイン・ボルトのテーマ曲にJakeのトラック「Lightning Bolt」が採用されて爆発的な露出を獲得した。アルバム全14曲がJakeの作詞・作曲。カントリー、ブルース、ヒルビリーといったアメリカン・ルーツ・ミュージックを、純英国的にタイトで隙のないサウンド・センスとクラウディなムードで練り上げた新たなサウンドが遂にその姿を現す。
ユニバーサル
発売・販売元 提供資料(2012/09/11)
新たなロック・スターの誕生を希求するシーンの声に応え、見事に全英1位を獲得したデビュー・アルバム。作ったのは、今年に入ってストーン・ローゼズやノエル・ギャラガーのサポートを務めた期待のシンガー・ソングライター、ジェイク・バグだ。ロンドン五輪でウサイン・ボルトのテーマ曲として使われた冒頭の“Lightning Bolt”をはじめ、18歳の若者らしい瑞々しい感性で歌うフォーク/ブルース/ロカビリー・ナンバーを、〈ボブ・ディランmeetsアークティック・モンキーズ〉と絶賛したノエルのコメントは言い得て妙。簡素な演奏が等身大を印象付け、成熟したソングライティング・センスとは裏腹に少年っぽさを残した佇まいも人気が出そうだ。曲によってはクークスやラーズを連想させるところも。
bounce (C)山口智男
タワーレコード(vol.350(2012年11月25日発行号)掲載)