ヤン・ガルバレク、エグベルト・ジスモンチ、チャーリー・ヘイデンのトリオによる未発表ライヴ音源。ミュンヘンのアメリカ・ハウスで1981年4月に録音された音源で、1970年代~1980年代にかけて、ECM主催のライヴ・コンサートがアメリカ・ハウスを拠点に盛んに行われ、その模様が録音されていますが、これまでに作品として発表されたものは数えるほどしかありません。本作はそんな貴重な音源のひとつとなります。合計約108分、2枚組。北欧のコルトレーン=サックス奏者のヤン・ガルバレク、ブラジル人ギタリスト/ピアニストノエグベルト・ジスモンチ、そしてアメリカ人ベース奏者チャーリー・ヘイデンという、ECMならではのインターナショナルなコラボレーション。このライヴは、1979年にチャーリー・ヘイデンのリーダー作としてこのトリオで録音した2枚のアルバム『Magico』と『Folk Songs』に続く2年に渡るツアーの終盤に録音されたもので、鉄壁なまでに磨き上げられたトリオ・アンサンブルが聴きごたえ満点。ガルバレク曰く「あの時のプレイを30年ぶりに聴けるなんて、まるでタイム・カプセルを開けるような興奮を覚えたよ」。チャーリー・ヘイデン作曲による"All That Is Beautiful"が音源化されるのは本作が初めてです。
発売・販売元 提供資料(2012/09/14)
ガルバレク、ジスモンチ、ヘイデンによる79 年の傑作『マジコ』、『フォーク・ソングス』の2 枚のアルバムの2 年後、81年にミュンヘンのアメリカハウスで行われた同メンバーでの未発表ライヴ音源。3 者のイマジネイティヴかつ深遠な演奏は驚くべきクオリティの高さで、その瞬間に不必要だった音は一音たりともない。アルバム・タイトルは英語で「ラヴ・レター」の意。哀愁と郷愁が入り混じった「愛」に満ちた音楽。
intoxicate (C)馬場雅之
タワーレコード(vol.100(2012年10月10日発行号)掲載)