ロン・フェアの元を離れ環境を一新し、プライベートでも結婚と出産を経ての通算5作目。先に公開されていたリル・ウェイン参加曲(1)で幕を開け、注目ラッパーの一人ミーク・ミルが(2)、タイトル曲(6)ではアシャンティとのコラボも実現。彼女の得意とする切ないバラード(4)で昔からのファンもしっかり満足させつつ新機軸を打ち出した、ターニング・ポイント的1枚!
タワーレコード(2012/12/04)
真なるストリート出身のディーヴァ、キーシャ・コールの約2年ぶり(2012年時)通算5枚目となるアルバム。リード・シングル「イナフ・オブ・ノー・ラヴ feat.リル・ウェイン」他を収録。 (C)RS
JMD(2012/10/20)
デビュー時からの後見人であるロン・フェアの庇護を離れ、心機一転の心持ちで作り上げた2年ぶりのニュー・アルバム。環境は変わっても根本的なキーシャらしさに変わりがないことは先行カットの“Trust And Believe"やリル・ウェインとの“Enough Of No Love"からも顕著だが、今作はもともと重量感のあるヴォーカルのさらに突き抜けた様子が特に素晴らしい。アシャンティを迎えた表題曲やジャック・スプラッシュ製のソウル・バラードで見せる貫禄、またドリームのペンによるスムース・チューンやT・マイナスのメランコリックな浮遊メロディーを歌う柔和さもセンシュアル。正式に結婚した現在の姿を反映したような終曲も微笑ましく……シンガーとしての成熟を見せつける傑作だ。
bounce (C)佐藤ともえ
タワーレコード(vol.351(2012年12月25日発行号)掲載)