ビート・マエストロ、アモン・トビンの別プロジェクトであるトゥー・フィンガーズの最新作が凄い!本作は2010年にリリースされたニンジャ・チューンの20周年記念BOXに収録された名曲"Fools Rhythm"(本アルバムM-4に収録)の出来に手応えを感じたアモンが制作に着手。冒頭"Stripe Rhythm"(M-1)の何気なく走り出したブレイクビーツが開始わずか数秒でゴリッゴリの超重量級3Dビートにトランスフォームした瞬間に鳥肌!それも束の間、轟音ベースラインが舞い乱れて、気づけば宇宙の果てへかっ飛ばされる始末。アルバム・タイトルである"Stunt Rhythms"や先行解禁された"101 South"(M-8)など、当時ヒップホップのビートを更新して、ポップ・チャートまで席巻した50セント擁するGユニットの03年のクラシック"Stunt 101"へのヘッズをニヤリとさせるオマージュが透けて見えつつ、誰も辿り着けない次元で表現している。更新が滞っていたヒップホップ~ブレイクビーツ・シーンにフルスイングでビンタする決定打!全ビート・ジャンキーズが夢見て、どのビートメイカーも辿り着けなかった、ビート・ミュージックの未来像を完膚なきまでに細部まで描ききった金字塔!"Jディラ以降"の時代はここで終わり、トゥー・フィンガーズ(アモン・トビン)の時代がここから始まる!
DIS
発売・販売元 提供資料(2012/09/05)
アモン・トビンが久々にトゥー・フィンガーズ名義でニンジャ・チューンの20周年記念ボックスに提供した、重厚なブレイクビーツ・チューン“Fools Rhythm”。この曲はファンの間で話題になっただけでなく、本人の制作意欲にも火を点けたようで、3年ぶりの新作リリースへと漕ぎ着けた。2枚組に収められたそのトラック群は、昨今のさまざまなビートのトレンド(ダブステップ、ドラムンベース、グライムなど)に通じるテイストを兼ね備えながら、古参の忍者らしくヒップホップに根差したトラックへと磨き上げられており、思わずガッツポーズを決めたくなるほどのカッコ良さだ。このメインストリームから少し外れた感覚こそニンジャ的であり、聴き進めるほどにニヤニヤと顔がほころんでしまう。
bounce (C)青木正之
タワーレコード(vol.349(2012年10月25日発行号)掲載)