圧倒的なクリエイティビティーとDJセンスでミニマル/エレクトロニック・ミュージックの頂点に君臨する男が帰還。近年では、ジャズ・レーベルECMの音源を再構築するなど活動の幅を広げる中、ミニアルバム『VASCO』以来4年ぶりに届けられた新作。時間と空間から解き放たれたフリーフォームな音の旅、流動的で繊細な音の粒子が創り上げる音響芸術は唯一無二。
タワーレコード(2012/09/27)
もはや比較する対象がいない、と言えるほど圧倒的なクリエイティビティーとDJセンスでミニマル/エレクトロニック・ミュージックの頂点に君臨する男・RICARDO VILLALOBOS。クラブ系情報サイト・RESIDENT ADVISORの名物企画・RA POLLでは2008、2010年のNO.1 DJに選出され、"TOP 100 ALBUMS OF THE '00s"においてはファースト・アルバム「ALCACHOFA」が見事第一位に輝いている。また近年では、ジャズ・レーベルECMの音源をMAX LODERBAUER(SUN ELECTRIC)と共に再構築したり、テクノの源流として評価されるMOEBIUS & NEUMEIERの歴史的名作「ZERO SET」の続編「ZERO SET II」をリミックスしたりと、積極的に自らのフィールドを拡張させている。そのVILLALOBOSが、ミニアルバム「VASCO」以来約4年ぶり、CDアルバムとしては2004年のセカンド「AU HAREM D'ARCHIMEDE」以来実に8年ぶりとなるオリジナル・アルバムをリリースする。時間と空間から解き放たれたフリーフォームな音の旅、流動的で繊細な音の粒子が創り上げる音響芸術を存分に味わってほしい。
発売・販売元 提供資料(2012/08/09)
豊富なアイデアを撒き散らしながら迷宮をダンスで突き進むヴィラロボスの新作! 30分超えの“Minimoonstar”のせいかミニ・アルバム感が薄かった『Vasco』がもう4年前、他にもECM音源の激ドープ再構築など濃厚な作品を残していたものの、フル・アルバムの銀皿は『The Au HaremD'Archimede』以来実に8年ぶりだ。これが当然期待以上に狂っている! 終わりなき長尺曲ではなく、しっかり楽曲然とした全10曲で構成されているものの、いつになく聴きやすいなどと油断することなかれ。こだわりまくった音像に緻密なグルーヴがもたらす神々しいハメ具合はズバ抜けており、いろんな方向から飛んでくる音使いの妙技は圧倒的! 脳と身体が問答無用でラビリンス(もしくはパラダイス)へGOしちゃう強烈な内容です。
bounce (C)佐藤大作
タワーレコード(vol.348(2012年9月25日発行号)掲載)