1970年生まれ、イギリス出身のSSW、ベス・オートンが、2006年の『Comfort of Strangers』以来となるアルバム『Sugaring Season』をリリース!アンビエントな中に見せる内に秘めたソウル、繊細でいながら時として見せる力強いリズム、透明感と手触りの両立・・・、一見矛盾しているかに見えるアンビバレントな世界観が彼女の持ち味といえるが、今作ではこの対比が顕著に描き出された作品となった。プロデューサーはタッカー・マーティン(ザ・ディレンバリスツ、マイ・モーニング・ジャケット他)。ドクター・ジョン、ベン・ハーパー等と共演してきた一方で、ケミカル・ブラザーズとの共演でも知られる彼女らしく、歌も演奏も深みを増している中で、1曲目「Magpie」で強烈なリズムのループを取り入れているあたりも面白い。もちろん年齢と共に深みを増した歌で聴かせる切ないバラードや、ジャズのリズム・セクションとフォーク・ギターの共演で聴かせる演奏の妙味もたっぷり入っている。この6年間は特に内に籠るでもなく、アクティヴにアコギを抱えてツアーに忙しかったという彼女。6年振りとはいえ、ベス・オートン節は健在で、今も錆付かない瑞々しい感性が楽しめる作品に仕上がった。
発売・販売元 提供資料(2012/08/09)
アンタイに移籍して放った6年ぶりの新作。ディセンバリスツやスフィアン・スティーヴンス仕事で知られるタッカー・マーティンをプロデューサーに迎えたことからも窺える通り、フィドルやメロディカの旋律を押し出すなど、ここ数作以上に生音への強いこだわりが感じられます。ブルージーなサウンドと気怠い低音ヴォイスの相性が悪いわけもなく、はっきり言ってベス・ギボンズ『Out Of Seasons』くらい良い!
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.349(2012年10月25日発行号)掲載)