柔らかく暖かなバリトン・ヴォイスで注目を集めるNYCブルックリン出身のジャズ・シンガー、グレゴリー・ポーターのセカンド・アルバム。上質なジャズが味わえる必聴盤。 (C)RS
JMD(2012/09/10)
ホセ・ジェイムズ以降でもっとも注目すべき男性ジャズ・シンガーの2作目。2010年の初作『Water』はグラミー賞のジャズ・ヴォーカル・アルバムにノミネートされたが、ノラ・ジョーンズのデビュー時にA&Rを務めたブライアン・バッカスがプロデュースした本作で、絶対的な評価と人気を得ることになるだろう。ジャズ・シンガーと書いたが、温かみと深い説得力を持った豊かな歌いっぷりはダニー・ハサウェイのようでもあり、影響を受けたというナット・キング・コールのようでもある。つまりソウルフルだったり、ロマンティックだったり、ダイナミックだったり。固定ミュージシャンとの息も合い、10年にひとり級の歌の才能を存分に発揮している。12曲中9曲がオリジナル。愛に満ちた感動作だ。
bounce (C)内本順一
タワーレコード(vol.349(2012年10月25日発行号)掲載)
2010年リリースのデビュー作『Water』で、いきなりグラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカル作品にノミネートされるという快挙を成しえたグレゴリー・ポーターの2ndアルバム。大半がミッド~バラードで占められる今作は、純粋に歌を楽しむ彼の人間性が伝わるハートフルな一枚。言葉の一つ一つを丁寧かつソウルフルに表現する巧さに思わず感動してしまう、2012年ブレイク必至のシンガーです!
intoxicate (C)合田育功
タワーレコード(vol.97(2012年04月20日発行号)掲載)