米シカゴ出身で、10代でドロップアウト~放浪生活を経験した後、19歳でたどり着いたロサンゼルスでTom Waitsと同棲、1979年のデビュー・アルバム『Rickie Lee Jones』が全米3位、グラミー最優秀新人賞を獲得した波乱の人生を送った女性シンガーソングライターRickie Lee Jones。フォーク、ジャズ、ブルース等のルーツ・ミュージックに根差した作風と独特の気だるげなヴォーカル・スタイルで長らく人気を集める。本作はConcord移籍第2弾にして2009年の『Balm in Gilead』以来3年ぶりの新作で、彼女お気に入りのロックンロール・ナンバーを中心に取り上げたカヴァー・アルバム。プロデュースは前作同様、Rickieの大ファンだというBen Harper。The Rolling Stones「Sympathy for the Devil」、「Play With Fire」、Neil Young「Only Love Can Break Your Heart」、The Band「The Weight」、Van Morrison「Comfort You」、Tim Hardin「Reason To Believe」等々のロック・マスターピースに加え、Ben Harperが提供した曲「Masterpiece」も収録。
発売・販売元 提供資料(2012/08/10)
ローリング・ストーンズやヴァン・モリソン、ニール・ヤングらの曲を披露した、キャリア4枚目のカヴァー集。ベン・ハーパーがプロデュースを務めており、ジェイソン・イエイツらベンお抱えのプレイヤーも駆け付けている。ということで、期待通りベン節とも言えるアーシーでファンキーなサウンドを、必要最低限の楽器で展開。デビュー時の可憐な声とは対照的な、枯れに枯れたヴォーカルとの相性は言わずもがな。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.350(2012年11月25日発行号)掲載)