『君と歩く世界』(2012年 フランス・ベルギー合作 / 監督 ジャック・オディアール / 出演 マリオン・コティヤール、マティアス・スーナールツ / 音楽 アレクサンドル・デスプラ)のサウンドトラック盤。
発売・販売元 提供資料(2013/01/22)
一見シンプルな構造にデスプラ的豊潤が垣間見える
『DE ROUILLE ET D'OS』(2012)
サウンドトラック
音楽 アレクサンドル・デスプラ
監督 ジャック・オディアール
主演 マリオン・コティヤール、マティアス・スフーナールツ
訳すと「錆と骨」。5歳の息子と共に、放浪ともとれる旅をする男は、南フランスで、鯨の調教師をしている女性と知り合い、親しくなるが、彼女に悲劇が起こる…様々な視点で人間の深い心理を焼き付ける名匠ジャック・オディアールの2012年作。もともと、感情表現は最小限に、という態度に寄り添う盟友デスプラのサウンドは、今回は、さらにそれを極め、かつシンプルに。ピアノとシンセに室内楽的な構造にしつつも、ストイックに削った音で、まるで不器用であるかのようにポツリポツリとメロディを押し殺しつつも、そこから美しさがこぼれる、といったサウンドを、音響を駆使して仕上げている。始め、サンタオラーヤ的なシンプルさの中の深さを感じつつ、聴きこむうち、デスプラならではの、決してシンプルではない実験を感じ取る。しかも、これが結構、明解に感動させる可能性もあるサウンドであるところが凄い。 (C)馬場敏裕
タワーレコード