チャットモンチーが2ピース・バンドに"変身"して初めてリリースする通算5枚目のアルバム。2012年に次々と発表したシングル曲はもちろん、橋本がドラムをプレイする楽曲や、大人数のストリングスを導入した楽曲、エンジニアとしてジム・オルークを起用した楽曲など、何にもとらわれない自由な発想が爆発し、強烈なエモーションに溢れたフリーフォームな一枚。 (C)RS
JMD(2012/09/18)
チャットモンチーが2ピースバンドに"変身"して初めてリリースするアルバムで、2012年に入り次々発表したシングル表題曲5曲を含む傑作5thアルバム。橋本がドラムをプレイする楽曲や、大人数のストリングスを導入した楽曲、エンジニアとしてジム・オルーク(ex.SONIC YOUTH)を起用した楽曲など、アルバム曲も大充実。何にもとらわれない自由な発想が爆発し、強烈なエモーションに溢れたフリーフォームな全12曲。
発売・販売元 提供資料(2012/08/03)
冒頭の表題曲から〈どうせ嫌いになんてなれないだろ?〉と歌われたら、〈ハイ〉と答えるしかないですよ。2人組に〈変身〉後の彼女たちの第1作目は、ライヴと同様に橋本が歌とギター、福岡がドラムスという基本形のまま、最小限の音=バンドの現状を貫いて作り上げたところがまず素晴らしい。ベースレスで突っ走る“きらきらひかれ”や、逆にギターレスでベースをリード楽器にした“初日の出”(プロデュースはジム・オルーク!)などイビツさをエネルギーに変えて躍動する姿は本当に感動的で、〈ロックとは、いや生きるとはそういうことかも〉とさえふと思う。作曲の巧みさは相変わらずだが、橋本の作詞が一気に増え、その赤裸々な語彙と逞しい生命力には心底圧倒された。2012年の最重要作のひとつだ。
bounce (C)宮本英夫
タワーレコード(vol.349(2012年10月25日発行号)掲載)