ソロ・アルバム『Get Lost』がここ日本でもブレイクし、2012年5月に行われた初のジャパンツアーも大盛況だった、次世代のエレクトロニック~エクスペリメンタル・ミュージックシーンのホープとして注目を浴びるエメラルズのギタリスト、マーク・マグワイヤ。非常に多作なアーティストとして知られるマークですが、エメラルズやソロ以外にもたくさんのアーティストとコラボレーションを行っています。本作「Trouble Books & Mark McGuire」は、マーク・マグワイヤと米オハイオ州在住のキース・フロインドとリンダ・ローフスカによる男女デュオ、トラブル・ブックスが、ある真夏の蒸し暑い夜にリビング・ルームで行ったセッションをもとに作り上げていったというコラボレーション・アルバム。オリジナル盤は2011年に限定250枚のアナログのみでリリースされていたもので、日本ではほとんど入手困難の作品でしたが、この度初CD化。国内盤CDにはボーナストラックを1曲追加収録。トラブル・ブックスのやさしく瑞々しい男女ヴォーカル/ハーモニーとドリーミーなシンセやギターに、マーク・マグワイヤのカラフルで穏やかなサイケデリアに満ちたギター・サウンドが溶け合った、とてもピースフルで多幸感溢れるフォーキーなアンビエント~エレクトロニカ。夏の昼下がりや夕暮れが似合うようなメロウでレイドバックした質感が心地良い1枚です。
インパートメント
発売・販売元 提供資料(2012/07/19)
オハイオ出身のドローン・ユニット、エメラルズの一員として知られるマークと、同郷の男女エレポップ・デュオとのコラボ・アルバム(2011年)が日本でめでたく初CD化。マークの“E2-E4”的な揺らめきギターと、ブックスのマイルドなシンセ&ハーモニーがゆったりと空間を浮遊していく。どこかプライヴェート感もある極上のアンビエント・ポップは、〈アナザー・エメラルド・ワールド〉ってな趣だ。
bounce (C)佐藤一道
タワーレコード(vol.347(2012年8月25日発行号)掲載)
現行ミニマル/エクスペリメンタルシーンの発信源でもあるエメラルズのギタリスト、マーク・マクガイアと米オハイオ州のフォーク・アンビエント男女デュオ、トラブルブックスのコラボアルバム。2011年に限定250 枚でアナログのみのリリースだった本作が初CD 化。マークのミニマルギターにトラブルブックスの端々しい歌声とドリーミーなシンセ。そのどこを切り取っても気持ちよさしか残らない優しいエレクトロニカ作品。
intoxicate (C)木村陽平
タワーレコード(vol.99(2012年8月20日発行号)掲載)