アメリカ大統領選に物申す! ライ・クーダーが現代アメリカの政治と大統領選を鋭く斬る。レイドバックしたギター・サウンドにのせて歌うのは、彼が現代アメリカの政治・社会に一言申したい事、そして伝えたい事。その言葉は、大統領選をこの秋に控えるアメリカだけでなく、政治的不安が日々のニュースになっているここ日本でも、「このままでいいのか?」と聞く者に警鐘を促すに違いない。奇しくも、ニール・ヤングが古き良き時代の歌を掘り起し、そこから現代アメリカを見つめる試みを行ったばかり。自身のサウンドと言葉で現代アメリカを鋭く斬るこの作品は、アメリカ人のみならず、この不安な世紀を生きるすべての人々に強く訴えかけるだろう。制作はアルバムの殆どが、ライ・クーダー(ヴォーカル、ギター、マンドリン、ベース)と息子のホアキム・クーダー(ドラムス)によるもの。 彼ら親子の他には、アーノルド・マックラーが「Take Your Hands Off It」にバック・コーラスとして参加している。プロデュースもライ・クーダー本人が手掛けている。
発売・販売元 提供資料(2012/07/12)
アメリカの大統領選挙に合わせて投下された新作です。息子のホアキムがドラムを叩いている(まるでジム・ケルトナーのようなプレイ!)以外は、すべての楽器をライ本人が担当。長尺だった前作に対して全9曲40分弱というコンパクトな構成で、粗削りでダイナミックな楽曲を詰め込んでいます。得意のエレクトリック・ブルース曲も、共和党をチクッと批判したコミカルなカントリー・ロック・ナンバーも、絶好調ですね。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.348(2012年9月25日発行号)掲載)
ライ・クーダーの作品はどれも批評的でコンセプチュアルなアイデアで支えられており、これほどの率直さは珍しい。60年代ブルース・リヴァイバルとポリティカル・フォークを現代に置き換える前作のアプローチを踏襲しているが、どの曲もほぼひとりで完成させ、一部は即ネット公開するなど、アルバムに縛られない自由さ、フットワークの軽さを獲得。大統領選間近のこの時期にのびのびとメッセージソングを歌う姿が65 歳のライの余裕を感じさせて痛快。
intoxicate (C)杉山文宣
タワーレコード(vol.99(2012年8月20日発行号)掲載)