60~70年代のソウルを16歳にして堂々と歌い上げたデビュー作から約9年。その続編となる今作は、快活に歌うハニー・コーンの(3)やシルヴィアのメロウな(10)といった曲から、インディ・ロックの雄ブロークン・ベルズのカヴァー(11)まで、25歳のジョスの深みを増した歌声を披露。第一弾同様にベティ・ライトがサポートし、アーニー・アイズリーら大物も参加した原点回帰作!
タワーレコード(2012/09/27)
ジョス・ストーンが2003年に発表したデビュー・アルバム『ソウル・セッションズ』の第2弾。ワーナー移籍第1弾となる本作は、前作同様に1960年代から70年代のあまり知られていないソウル・ナンバーをカヴァーし、大御所シンガーのベティ・ライトがサポート。シングル・カットされるハニー・コーンの「While You're Out Looking For Sugar」他を収録。 (C)RS
JMD(2012/07/09)
ジョス・ストーンの新作は、デビュー作の続編となるソウル・カヴァー集。原点回帰というわけだが、アーニー・アイズレーもギターで参戦した今作の選曲は、サザン~ディープ寄りだった第1集から70年代を中心とした都会的なソウルにシフトし、デルズやシャイ・ライツ、ハニー・コーンなどの名曲を強気な姐御調で歌い倒す。一方、故シルヴィアの“Pillow Talk”では原曲さながらの妖しくセクシーな歌唱で迫り、9年前とは違う大人の色気や余裕を振りまいている。ラビ・シフレやリンダ・ルイス曲、UKでヒットしたウーマック&ウーマック“Teardrops”を取り上げる英国人らしいチョイス、また、ブロークン・ベルズ曲を歌う現代っ子らしい感覚も痛快。レトロ・ソウル・ブームの先導者による本領発揮の秀作だ。
bounce (C)林剛
タワーレコード(vol.348(2012年9月25日発行号)掲載)