1994年、15歳でのデビューから第一線で活躍し続けるR&Bシンガー、ブランディが3年ぶりの6作目をリリース。美しいスロウ(5)''No Such Thing As TooLate''、バングラデシュ作の妖しいビートがクセになる(6)''Let Me Go''、クリス・ブラウンを迎えた先行シングル(8)''Put It Down''、ミディ・マフィア×フランク・オーシャンによる(11)など、高品質なR&Bが並びます。
タワーレコード(2012/10/24)
天才R&B女性ヴォーカリスト、ブランディーの3年ぶり(2012年時)となるアルバム。タイトル『トゥ・イレヴン』とは誕生日の2月11日を指し、様々な苦難を乗り越えたブランディーがもう一度生まれ変わるという意味を込めた原点回帰の作品となっている。制作陣には、人気絶頂のプロデューサー/ゲスト陣が多数参加! (C)RS
JMD(2012/06/28)
これは本当に会心の傑作! 自身の誕生日にしてホイットニー・ヒューストンの命日でもある〈2月11日〉をタイトルに冠した通算6作目は、リコ・ラヴ、スウィッチ、デンジャなど制作陣の名前を並べれば当世流のアーバン・ポップ作品のように思われそうだが、これはそういう意味でのポップネスを排除した完全な〈R&B〉作品。そんな本人の意志を、パーカッシヴなビート面からはバングラデッシュが、流麗なメロディー面からはショーン・ギャレットが巧みにサポート。トップスターが新奇なことをやるたびにトレンドがどんどん変化していった数年前の刺激を身体が思い出す感じというか、R&BがR&Bとしてのクールなプログレスを現代的な形で実現しているのだから、ちょっと涙が出そうなほどメチャクチャ最高です。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.349(2012年10月25日発行号)掲載)