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始原のジャズ

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フォーマット 書籍
発売日 2012年06月20日
国内/輸入 国内
出版社みすず書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784622076902

構成数 : 1枚

  1. 1.[書籍]

1925年パリのシャンゼリゼ劇場に、ジョゼフィン・ベイカー擁する「ルヴェ・ネーグル」が登場し、アメリカから到来した「ジャズ」が一大論争を巻き起こしていた。ジャズは騒音だった。せいぜいダンス音楽で、芸術ではない…。そんな中、ジャズを真剣に受け止め、見抜こうとしたのがシェフネルであった。音そのもの、楽器の響きに基づく彼独特の音楽観は、没後30年以上が経過した今、ようやく再評価の機運が高まってきた。記念碑的デビュー作である本書には、その輝かしい要素が全て出そろっている。アメリカ生まれのJAZZ、黒人音楽由来の音楽をテーマに論じる、世界で初めて書かれたジャズ論の古典(原書発行は1926年)。
アンドレ・シェフネル(Andre Schaeffner)
1895年パリに生まれ、1980年同地で亡くなる。民族学者・音楽学者。1929年、フランス国立人類博物館民族音楽部門設立。1931年から1933年にかけて、マルセル・グリオール、ミシェル・レリスらとアフリカに調査旅行に出かける。1958年から1961年までフランス音楽学会会長。著書『ジャズ』(1926、再版1988)、『ストラヴィンスキー』(1931)、『楽器の起源』(1936、再版1944、増補改訂版1968)、『キシ族――黒人社会と彼らの楽器』(1951、再版1990)。論文集『音楽学試論』(その第三部「ドビュッシーをめぐって」は『ドビュッシーをめぐる変奏』山内里佳訳、みすず書房2012)。
昼間 賢 (ひるま・けん)
1971年生まれ。パリ第四大学博士課程給費留学、早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。立教大学兼任講師。専門はフランス両大戦間の文学と文化。著書に『ローカルミュージック 音楽の現地へ』(インスクリプト、2005)『マルセル・モースの世界』(共著、平凡社新書、2011)。訳書にヴォルタ『エリック・サティの郊外』(早美出版社、2004)、ボーヴ『あるかなしかの町』(白水社、2007)、ロベール『エクスペリメンタル・ミュージック 実験音楽ディスクガイド』(共訳、NTT出版、2009)がある。

作品の情報

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商品の紹介

なんと1926 年に書かれた世界初のジャズ研究本。世界初のジャズ・レコーディングは1917年。それから10 年も経たない時期の産物。著者はフランス人で、『春の祭典』を初演翌年に聴き、当時の最も完成度の高いジャズ・アーティストはポール・ホワイトマン楽団だった、という時代の中でジャズ論を記した。黒人特有のリズムや楽器を引き合いにしながらも、まだまだ未知なるジャズという音楽は一体何ぞやと。実に興味深い。
intoxicate (C)馬場雅之
タワーレコード(vol.99(2012年8月20日発行号)掲載)

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