ウエストコースト・オリジナルなバレアリック・テイストを育んできたサンフランシスコのプロデューサー・デュオ、ウィンドサーフの前作から4年振り(2012年時)となるアルバム。ビーチ・カルチャーとサイケデリック・カルチャーのクロスポイント西海岸らしい、オープンエアな雰囲気をたっぷりとまとったサウンドを聴かせる一枚。 (C)RS
JMD(2012/10/11)
フュージョンからテクノ・ポップへ、そしてテクノ・ポップからエレクトロ・ファンクへ。さらにはアナログとデジタルが交錯し、スパークすることでイノヴェイティヴな音楽が生まれた70年代後期から80年代中期の音楽シーンに対する尽きない憧憬。無邪気な未来志向がまぶしい映画『トロン』に象徴されるレトロなデジタル・アート、YMOがそうであったように、オリエンタリズムとモダニズムを同居させたジャパニーズ・カルチャーの折衷性……ある種のエキゾチズムを喚起させるそういった要素をブリージンなトラックに溶かし込むことで、ウェストコースト・オリジナルなバレアリック感覚を育んできたサンフランシスコのプロデューサー・デュオ、ウィンドサーフ。それぞれ、ハッチバック、ソーサラーというソロ・プロジェクトでも素晴らしい作品を発表しているサム・グロウとダン・ジャッドが、2008年の『coastlines』から4年振りとなるアルバム『Windsurf』をここに完成。モダン・デザイン&アーキテクチャーを扱う『ドウェル』誌の元編集長にして、ヴィンテージ・シンセサイザーのコレクター、さらにはジャパニーズ・フュージョンのマニアでもあるセンスとデザインの人、サム。そして、ファイストとも縁が深いソフトロック・バンド、コール&レスポンスの元メンバーにして、2011年の結成後すぐにNMEが取り上げたコズミック・ポップ・バンド、ショックの一員でもあるバンド畑出身のダン。この作品は、そんな彼らの異なるバックグラウンドが鮮やかなヴィジュアル・イメージを喚起する洗練されたサウンド・デザインと甘美なメロディラインや生楽器を交えたアレンジメントとなって響き合い、まばゆい光を放っている。
ウルトラ・ヴァイブ
発売・販売元 提供資料(2012/06/28)
US西海岸から甘美すぎる極上のメロウ&チルなサウンドを奏でる、ダニエル・サクソン・ジャドとサム・グロウによるユニットの約4年ぶりとなる新作。YMOのライヴ映像を使った動画が2、3年前にYouTubeにアップされて話題になっていた、アルバムの表題曲"Weird Energy"が先行シングルとしてリリースされて期待を煽っていましたが、そんな前評判に違わぬ出来具合に大満足! 80sのフュージョン、テクノ・ポップ、メロウ・グルーヴのレトロな感覚を洗練されたダンス・ミュージックに昇華させる手腕を如何なく発揮し、色彩豊かなブリージンでビーチが似合うバレアリック・サウンドを聴かせてくれます。リゾート気分で酒を飲みつつ、湿度の低いカラッとした夏を乗り切るには最適なニュー・ディスコ!
bounce (C)池田謙司
タワーレコード(vol.346(2012年7月25日発行号)掲載)